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マザーハウスのアンティークボディバッグ。「ストーリーをいっしょに作り上げたい」と思えるかどうかが、クリエイティブな消費の分かれ目になる
マザーハウスというブランドが、いつの間にか好きになっていました。
きっかけは、鎌倉投信の受益者総会だったと思います。その場でマザーハウスの志に触れ、なんだかとてもいいなぁと思ったことを覚えています。
それ以前に、ウェブの記事などでマザーハウスのことを知る機会が何度かありました。私の周りに、マザーハウスが好きという人が何人かいて、熱心にマザーハウスのプロダクトを使っていました。
それ以外にマザーハウスについて知っていることといえば、「発展途上国から世界に通用するブランドを作る」という哲学です。
本当に知っているのはこれぐらい。あえて、ネットでマザーハウスについて調べるといったことはしていません。でも、これぐらいの情報でも、特定のブランドやプロダクトのことを「好き」と思えるのです。
好きになったきっかけは、自分以外の第三者からのメッセージや口コミなのだろうと思います。鎌倉投信が選んだ会社であること、ウェブ記事を通じてメッセージが伝わってきたこと、自分の近しい人でオススメをしてくれる人がいること、ビジョンに共感できること。
これを見ると、情報はそれほど多くなくてよい。むしろ、複数の信頼性のおけるメディア(媒介)からの情報が得られることが、そのプロダクトやブランドを好きになるかどうかの生命線になっているような気がします。
こうやって、マザーハウスのことが「なんとなく好きだな」と思った状態で、アンティークボディバッグを購入しました。
マザーハウス アンティークボディバッグを買った
アンティーク ボディ バッグ | MOTHERHOUSE
http://shop.mother-house.jp/category/MENS/MG12800.html
ボディバッグは、主に通勤用とプライベート用の2つの用途で使います。通勤の際はなるべくものを持ち運びたくないので、できるだけ持ち運ぶものを選んでいます。
だいたい、外出時に必要なものは財布、キーケース、スマートフォン、リップクリーム、メガネ拭き、ハンカチ、飲み物ぐらいです。それ以外はわざわざ持ち運ばなくても、なんとかなります。
それらのアイテムがすっきりと収まる、ちょうど良いサイズのボディバッグがマザーハウスで見つかったのです。これはすぐに「買い」でした。
使ってみて、品質の良さを感じることが多いです。革と縫製がしっかりしていて、劣化しにくい感じがします。
これまでも他社のボディバッグを何個か使ってきたのですが、だいたいが2〜3年で使えなくなってしまっていました。安物買いの銭失いの経験を経て、何年も使えるボディバッグが欲しいと思っていたので、マザーハウスのボディバッグは当たりでした。
「それ、マザーハウスのバッグですよね、私も好きなんです」
と同僚に声を掛けてもらいました。ちょっと気恥ずかしくて、それでも嬉しくて、という体験でした。その方も、最近マザーハウスの製品を購入したそうです。
こうやって、好きを通じて人とつながりができるプロダクトは、本当にその製品以上の価値を感じます。私もほかの人にマザーハウスの良さを思わず口コミしてしまいますし、マザーハウスのビジョン達成の一環を、生活者(消費者)という立場から担っていることを嬉しく思います。
売れる製品の差別化はストーリーだ、などと言われます。確かにストーリーも大事ですが、ストーリーはあくまで購入までの1つの動機に過ぎません。そのストーリーを思わず第三者に伝えたくなるか、そのストーリーを一緒に達成したいと思えるか。
私にとってのクリエイティブな消費とは、「そのブランドやプロダクトと一緒にストーリーを作りたい」と思えることじゃないかなと感じます。