「怠惰に生きる」を極めるための断捨離
怠惰に生きることを極めるためにやったことの1つは、断捨離です。
断捨離って、なんだかストイックな感じがするじゃないですか。ミニマリストのイメージも相まって、物が1つもない部屋に住んで、ものはすべて捨てちゃう、みたいな。でも、わたしの部屋は物も本も服もまだまだあります。
断捨離っていうのは、選択と集中と思考を続けることだなぁと思います。
「今の」自分にとって本当に必要なものは何かを考え抜き、必要なものは「残す」、不必要なものは容赦なく「捨てる」という選択をする。それによって、好きなものだけに囲まれた生活に集中できるようになる。その生活を続けるために、絶えず思考を繰り返す。
この一連の流れを作り出すことこそ、断捨離の妙だと思うわけです。
断捨離をはじめてわかったことは、わたしたちが物に縛られすぎているという事実。物があふれていると、意識しているとしていないとにかかわらず、その物に縛られてしまうんです。
物をさがすときもそう、今日着ていく服を選ぶときもそう、常に大量のジャンクなものから時間をかけて選ぶという手間が生じてしまいます。そんなの、怠惰に生きることを極める上では、全くもって必要ありません。むしろ、邪魔で無駄で非効率的なんです。
怠惰に生きるためには、無駄なことに対して思考を浪費しない仕組みを作り出すことが必須です。断捨離は、そういった思考の浪費を減らしてくれて、大きな成果が出やすいとっかかりになります。
年齢を経るにつれて、思考を集中して持続することが難しくなっていきます。これは若かりしころは気付けなかったけど、若くして気づいておきたかったことの1つです。
物に縛られて生きるのはナンセンス、さっさと「いまのじぶん」に不必要な物は思い切って手放し、人生の生産性を上げていきましょう。その先には、生産的な怠惰が待っているはずです。