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わたしのタモリ本コレクション
2025年元旦に発熱、そしてコロナ陽性と診断。幸いなことに自宅にはまだ積読な本がたくさんある。が。それには手をつけず既に読んでいるタモリ本をはじからはじまで読み返してみたくなってしまった。大晦日にタモさんの話で盛り上がったが故。
書評はしない主義だし、何かにメモなど残したこともなかった。でも、この全ての中で最も秀逸だった、今の自分に響く言葉があった上段中央 1983年 福武書店 「ぴーぷる最前線 タモリ」は、書き留めておきたいくらい素晴らしかったので、書いてみることにした。読んだはずなのになあ。なんで覚えてなかったんだろう。
本書はタモさんを良く知る人にタモさんについて語ってもらうのがメインであるが、その豪華な顔触れ。審美眼というかその筋のホンモノでしかない方だから、洞察力に優れている。その内容はピックアップはしないけれど、心に留まるものとこれはいい企画!っていういくつかを。
ウッディアレンとの対談。ウッディアレンがタモさんに吹き替えやってよーいいとも!ってゆってよー、と言ってて笑った。もうウッディアレンも今やアレですけど。
2001年タモリ56歳にインタビューというていでのインタビュー。40歳で人間国宝に指定!もういいとも終わってることになってておもろかった!2001年はまだやってますよ。
タモさんの早稲田ジャズモ研先輩、一ノ関ベイシーの菅原さんのタモさんに対する発言が真理すぎる。「タモリは自分がおもしろがろうとして必死でやって、それをみんなにただ見せている。ジャズだってそうよ。最初から人前用にやってんじゃなくて、自分のために音を出している人の音は凄い。」自分が楽しんでいれてることで本物がうまれるよねと思う。
たけしのタモさん批判にドン引き。欽ちゃんがやってることと同じことをやってるだけ?まあたけしも若くて相当尖ってただろうから仕方ないが、そういう誰かを批判したりすることのないところがタモさんの好きなところだと改めて認識するに至った。
ラストを飾る赤塚不二夫の文章に不覚にも号泣した。赤塚さんのタモさんへの愛がすべて伝わる短い文章。この文章をみていたら、あの弔辞は納得しかないと思った。