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永遠を求めるのは夜かもしれない

夜は涼しい。
それがこの地のいいところだ。
そういうわけで23時をしっかり過ぎた今も学内でランニングする人がちらほら。


なんということはないが、なんとなくメインストリートを家とは逆の方向に歩いている。

風が心地よい。


耳を、脳を、かつて聴いていた音楽たちで満たしている。


ここしばらくは手を替え品を替えラジオを聴いていた。

音楽熱に終わりが見えた。周期的にやってくるこれは自分から新曲をあさりに行けない飽き性の性だ。

でもそれにも終わりが見えてきた。

8年分のラジオの約7割に手をつけてしまい、単に新たに聴くものが減ってきた、というのもあるが、心の安寧を求め始めた、というのも大きい。


ラジオには面白さを求めている。だから、最近聴いているものも外で聴く時はマスクをつけていないといけないくらいニヤニヤしてしまうし、家の中では声を出して笑っている。求めている通り過ぎて投げ銭したいくらい。


でも明らかに今はそれではなく。

いつものようなダウナーな感じでもネガティブな感じでもないが、少し弱々しい。
ソワソワとした弱い焦りとぼんやりとした疲れと。
なんだこれ。



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小川のせせらぎが気持ち良すぎるので音楽は一旦やめた。

本当に丁度よい気候と静けさとせせらぎと緑の匂いと。
ずっとここにいられるな。


十数メートル先のチャリンコ乗りんちゅの姿もよく見えるくらいには灯りがともっているから、残念ながら星は全く見えない。

が、この感覚にはおぼえがある。


初めて一面雪しかない海に行った時に空を見上げたあの時と同じだ。

月明かりだけが自分の周りを包んでいて、人工のあかりは遠くに見える一直線の工場地帯だけだったけど、雪で思いのほか明るいのが印象的だった。


その時は空いっぱいの星と綺麗な円を描く月とぼんやり光る白波と波音と。

ずっとここにいられるな。心底そう思った。
冬でなければいられたろうか。

いや、寒さを忘れるほど息を飲み高揚しそして安らいでいたのは間違いなかった。

きっと冬でなければならなかった。



書きながらもう1箇所、ずっといられるな、な場所を思い出した。


学内の農場に挟まれた長い一本道。
あそこもまた灯りが全くなく、天気が良ければ満点の星空が見られる。

雪解け時や雨上がりは酷い泥道になるから昨日通り雨が降った今日はあまり好ましくないかもしれない。


この地はいいな。春夏秋冬いつだって心満たされる、包まれたい瞬間がある。

いつ何時でも離れがたく、将来的に戻ってこようとも思っているが、今は、いずれ戻ってきそうだなという予感めいたものがある。



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また音楽を聴きはじめた。


今日はもうこのままどこかへ行ってしまいたいな


この音楽たちはかつて私の全てを包んで満たしていた。
安らぎと好奇心と、もっとかつて持っていた心の昂りとがないまぜになって満たされて壊れかけた。

私を遠くへ連れ出してくれる音楽でもあった。

美味しいラーメン食べたいな。



思い出を、今の風景に感化されながら手繰り寄せている上に色んなことを隠して喩えているから、自分の中では繋がってるけど、繋がってないな。ウケる



今日も今日とて色んなところに思いを馳せ、思考が飛びまくった文章を徒然なるままに…。


こういうのはね、少し物足りないくらいがちょうどいいって言ってたから。見習って。


おやすみなさい

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