たらふく

ほんの少し外が白み始める。
まさかそんなことはないだろうと、気のせいだと歩く。

誰よりも早く分岐にぶつかる。

会話の名残から少し立ち止まり、他愛もない話をする。

また、と声を掛け帰路に向かう。


顔を少し上げると先ほど気のせいだと思った空の色が目の前にあり、振り向けばいよいよ夜明けを確信する。


幸せなひと時

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