カクテルパーティー効果
何て言ったか分かる?
分からなかった?
じゃあもう一度言うよ?
レッツ、カクテルパーティータイム。
「カクテルパーティー効果」
選択的聴取とも呼ばれており、自分が興味のある人や物事に関する会話、もしくは興味のある人の声などを自然と聞き取れるという心理効果。
それ心理効果なの?
「選択的聴取」なんて言われると、「超反応」とか「絶対音感」みたいに、医学とはまた別の身体能力に付いた名前的な感じもしますが、列記とした心理効果なのです。
周囲の環境で自分に必要な事柄だけ身体や意識が反応してしまう、それはその人の能力ではなく、心理的作用が働いているからなのです。
というかそもそも、人間はどうやって話を聞き分けているのでしょうか。
その疑問に正面から体当たりしたのがコリン・チェリーさん。
「カクテルパーティー効果」の生みの親ですね。
コリンさんは被験者に左右から別々の音声を流し、一方の音声だけ記憶して貰うという実験を行いました。
すると、被験者は意図も容易く音声を聞き分けることに成功。
人は耳から入る情報に意識を割くことで、自由に聞き分ける事が可能であるという事が分かったのです。
更に深堀すると、意識を割いていない方の音声からは物理的な特徴(声の高さ、質、ボリュームなど)は検知しているが、情報として意味までは検知できていない事が判明したのです。
つまり人間は元より音声が耳に届いた時点では情報を理解しておらず、そこから意識する事で、情報から意味を理解していたという事なのです。
つまり!
カクテルとかパーティーとか全然関係なく、最初から人間はそう!
という事でした。
はあ?
いや、ホントに。
分かるよ。
だってそうなんだもん。
人は自然な流れで一度耳から入ってきた音声を脳を通して検知、その音声が理解できるかどうかをフィルタリングしてから、再度その音声に集中している訳です。
この流れを自然に行っているからこそ、自分に関係している情報の方が聞き取り易く、理解し易いという訳です。
だからカクテルでどんちゃんしているパーティーの中でも興味のある人間の会話が聞き取れたり、雑踏や喧騒の中でも名前を呼ばれたら立ち止まったりする訳です。
なんでかって?
最初から人間はそう。
人間ってそうなんだもん。
また次回。