コールドリーディング
あなたの事はあなたより理解しています。
大丈夫、私を信じて。
「ホットリーディング」
占いやカウンセリングの際に、事前に情報を得てからあたかも事実を言い当てたかのようにするテクニック。
ビジネス用語としては事前に身辺調査をしてから営業に向かい、相手の欲しい言葉を掛けてあげるというテクニック。
「コールドリーディング」
ホットリーディングの逆で、事前の調査なしに相手のことを言い当てるというテクニック。
相手のリアクションや声色から気持ちを読み取り話す事で、自分は相手の事をよく知っていると思わせるテクニック。
はじめましての方ははじめまして、お久しぶりですの方はお久しぶりです。
僕です。
前回に引き続き今回もリーディングスキルについてご紹介します。
今回は「コールドリーディング」についてです。
「コールドリーディング」は正に超能力に近いスキルで、「ホットリーディング」とは正反対に一切の下準備無しに相手の事を言い当ててしまうリーディングスキルです。
心身の機微を捉え相手のことを言い当てる事で「私はあなたの最大の理解者である」と信じさせる話術です。
正にリーディングスキルの最高峰と言ったところ。
そんなの無理じゃん!!
そう思う気持ちも当然ですが、実はこれまでの心理効果(心理学)の知識があれば大して難しい話ではなくなります。
例えば「ドレス効果」を使い、相手の服装から今どういった精神状態か当てる事ができます。
「ダブルバインド」や「一貫性の法則」、「クローズド・クエスチョン」を使って相手の言動を縛る事もできます。
「サンクコスト効果」や「コンコルド効果」を利用して、肯定的な言動に誘導する事もできる。
「スプラリミナル知覚」を使って欲求に訴えたり、「アンダードッグ効果」で少数派に意見を傾ける事もできます。
「ピーク・エンドの法則」を利用して印象も操作できる訳です。
つまり
相手が人である限り、心理効果が働いてしまえば心も言動も読めるようになる
という事です。
「コールドリーディング」は相手に瞬間でも「私の事を理解してくれている」と感じさせられたら、もう殆ど勝ちです。
一度心を開いてしまえば「バーナム効果」の様に曖昧な表現でも相手を引き込むことができます。
またやたらめったら当たるまで意見を述べる事を「ショットガンニング」と言い、良く聞いたら全く正反対の事でも同時につらつら並べられると当てはまっている様に聞こえてしまう訳です。
これら心理効果の技術をふんだんに使う事で「この人は私の事を誰より理解してくれている」と思わせる。
それが「コールドリーディング」の正体です。
更に手品やマジックの要素を加える事で相手の言いたいことや考えている事をズバリと言い当て、「心が読める」という意識付けを強くする事ができます。
正にメンタリストですね。
ただ目線とか動きについては結構後付けだったりします。
人はそれぞれ癖があるもの。
僕は周りによく自分の事を「世界一空気の読める男」だと説明していますが、それは
半分は冗談で言っていますが、半分は本当にそうだと感じ、自負している部分でもあります。
特に対面では、相手の機微から相手に今どんな心理効果が働いているか理解する事ができるので、心が読めるというより「こうした方が楽になるだろうな」と空気が読める訳です。
そりゃあまあモテますよね。
逆に機微の分かり辛いオンライン上であったり通話では、強い発言をするように心がけていたりします。
歯に衣着せずに表現する事で、表情が読めない部分の無駄な駆け引きを無くすようにしています。
その性で嫌われる事も多いですが、「こいつは思った事を言うぞ」、「こいつは嘘吐かないぞ」と分かって貰う事の方が、顔も素性も見えない世界では強く信頼性が高まると感じています。
嫌われてしまうのは致し方ないとしても、変に気を使って当たり障りない事だけ発信してる人の方が胡散臭いと感じるはずです。
これも「自己開示」と言って心理効果が働いているんですけどね!
つまり
心理効果を理解しているとモテる
という事です。
あれ、何か話が。
まあいいや。
兎にも角にも全2回でお送りして参りましたリーディングスキルは以上となります。
「相手の気持ちを読み取る」なんて、それだけ聞くと難しそうではありますが、蓋を開けてみれば「何だそんな事か」の連続だったのではないでしょうか。
特にここまで心理効果をまとめてきた僕の記事を読んでいれば、いつの間にか身に付いているスキルだったりする訳です。
ちゃんと読んでますか?
今日はこの辺で。
また次回。