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21世紀の傑作-デジタル時代のアート-

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美術批評家のドミニク・ムーロンが著書『Masterpieces of the 21st Century』で紹介する50のアーティスト・作品を毎回一人ずつ取り上げる。週1くらいのペ…
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記事一覧

6. Memo Akten's Learning to See: Gloomy Sunday

はじめに こんにちは、この記事の趣旨はこちらでご覧ください。 第6回目の今回は、メモ・アクテンの『Learning to See: Gloomy Sunday』を取り上げます。 この作品はネット上で誰でも見ることができます。 彼のウェブサイトもあるので興味のある方はチェックしてみてください。 作家紹介 メモ・アクテンはトルコのイスタンブール出身で、現在はロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト、ミュージシャン、研究者であると自身を定義しています。以下は、彼についてのホ

5. Mark Leckey's GreenScreenRefrigerator

はじめに こんにちは、この記事の趣旨はこちらでご覧ください。 第5回目の今回は、マーク・レッキーの『GreenScreenRefrigerator』を取り上げます。 この作品はVimeoやYoutubeなどで誰でも見ることができます。 彼のYoutubeチャンネルもあるので興味のある方はチェックしてみてください。 グリーンスクリーンという単語に興味を惹かれて今回は彼を選びました。 作家紹介 マーク・レッキーは、1964年にイギリスリバプール近郊のウィラル州バーケンヘッド

4. LuYang's LuYang Delusional Mandala

はじめに こんにちは、この記事の趣旨はこちらでご覧ください。 第4回目の今回は、ルー・ヤンの『LuYang Delusional Mandala』を取り上げます。 この作品はVimeoで誰でも見ることができるので、是非見てみてください。 カオスな世界観が印象的ですね! 先日、森美術館でいくつか展示されていた作品を見ていたので、ドミニクがどのように紹介しているか気になったので、今回は彼女を選びました。 作家紹介 ルー・ヤンは、1984年上海生まれで、2010年に中国美術学

3.Hito Steyerl's Hell Yeah We Fuck Die

はじめに  こんにちは、この記事の趣旨はこちらでご覧ください。 第3回目の今回は、ヒト・シュタイエルの『Hell Yeah We Fuck Die』を取り上げます。 リンクからこの作品が紹介されているサイトに飛べるので見てみてください。 今回彼女の作品を選んだのは、大学時代に彼女が教鞭をとっているベルリン芸術大学に留学をしようと考えていたことがあったからです。 ただ、ちょうどそのころCovid19が流行り始めたので、計画が途中で頓挫してしまったのですが…笑 彼女は世界で最

2.Thomas Ruff's Substrat

はじめに こんにちは、この記事の趣旨はこちらでご覧ください。 第2回目の今回は、トーマス・ルフの「Substrat」シリーズを取り上げます。 リンクからこの作品が紹介されているサイトに飛べるので見てみてください。 ザ・抽象!って感じです。 トーマス・ルフは流石の閠も、名前と一部の作品は知っていました。 大学生時代に知って、とても好きな写真家の一人です。 でも、「Substrat」は初めて知ったので、どのような作品か楽しみです。 では早速みていきましょう! 作家紹介

1.Corinne Vionnet's Photo Opportunities

はじめに こんにちは、この記事の趣旨はこちらでご覧ください。 今回がこの連載の初っ端になるわけですが、取り上げるますのは、コリーヌ・ヴィオネの「Photo Opportunities」シリーズ(1969年)です。 リンクから彼女のサイトに飛べるので見てみてください。とても綺麗な写真です。 さて、『Masterpieces of the 21st Century - art in the digital age』で、ドミニクのおっちゃんはどのようにこの作品を紹介しているの

0.デジタル時代における傑作アートを紹介

最近、Amazonで『Masterpieces of the 21st Century - art in the digital age』という洋書を、英語もできないくせに、勢いで購入してしまいました。 文章は、ドミニク・ムーロンという美術批評家andキュレーターやってるおっちゃんが書いています。内容は、「Masterpieces」と題目にあるように、彼がこの21世紀の作品で傑作だと思った芸術作品の批評文を50個、つまり50人のアーティストの作品を簡潔に紹介しています。特徴