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メイチャン(シトラール)の鎮静作用



メイチャンとは?

科属:クスノキ科ハマビワ属
産地:中国南部、台湾、日本、インド、インドネシア、マレーシア、カンボジアなど

メイチャンの葉と花


②メイチャンの伝統的な利用法

図1 Litsea cubebaの精油の様々な民族薬理学的応用と使用

メイチャンは、インド、中国、台湾、インドネシア、その他東南アジア地域で伝統的な薬として利用されてきた歴史がある。

実の効能
鎮痛、血行促進、胃拡張、喘息、下痢、尿の濁り、外傷の緩和

科学的には、メイチャン精油(実由来)は次の効能があるとされる

抗がん作用
ヒトの肺がん、肝臓がん、口腔がん細胞に対して細胞毒性作用を有する。

Compositions and in vitro anticancer activities of the leaf and fruit oils of Litsea cubeba from Taiwan

抗菌作用
S. aureus、L. monocytogenes、E. coli、P. aeruginosa、C. albicans、およびA. nigerに対して抗菌特性を示す。

Screening of fruit and leaf essential oils of Litsea cubeba Pers. from north-east India – chemical composition and antimicrobial activity


③メイチャン精油(実由来)に含まれる成分

ゲラニアール…….42.35%
ネラール……32.12%
*2つ合わせてシトラール:昆虫忌避、活力増強、抗炎症、鎮痛、結石溶解、抗菌・ウイルス・真菌、消化促進、抗ヒスタミン、鎮静

リモネン……11.94%
消化促進、鬱滞除去、抗感染、血流促進、殺菌、抗ウイルス、免疫刺激、肝臓強壮、腎機能強化

リナロール……2.76%
鎮静、交感神経の興奮を鎮める、血流増加、抗うつ、中枢神経抑制、抗菌抗真菌、抗炎症、弱い局所麻酔

β-カリオフィレン……1.31%
ゲラニオール……0.67%

香りの精油辞典 P179より引用

主成分はシトラールで、リモネン、リナロールなどを含む。精油を構成する分子の約90%がモノテルペンである。モノテルペンは分子が小さいため、容易に皮膚を透過し、皮膚を刺激するとされる。


④シトラールって何?

特有の芳香がある揮発性の油、テルペンの一種。
メイチャンや、レモングラスなどの精油に含まれており、強い柑橘の爽やかな香りがする。


⑤シトラールの鎮静作用

こちらの論文では、シトラールには鎮静作用があると報告されている。

シトラールとd-リモネンをマウスに吸入させ、鎮静効果をオープンフィールドで調べたところ、シトラールはd-リモネンよりも低濃度で鎮静効果を示した。

Diversity in principal constituents of plants with a lemony scent and the predominance of citral

オープンフィールド試験で、自発的活動性(移動距離など)を調べた結果、シトラールやリモネン吸入時には移動距離が減少した のような結果が得られていると予測できる。


⑥メイチャンを使用したヤードム商品

メイチャンを用いて、リフレッシュや気分転換が可能なアロマ商品、ヤードム(橙🟠)を開発しました。

ヤードムに関するその他の効果効能は、以下のマガジンをご覧ください。


注意事項
論文に基づいた情報を提示しています。しかし、ヤードムに関する臨床試験等は行っていないため、個人の感想の範疇を出ません。

参考文献
Compositions and in vitro anticancer activities of the leaf and fruit oils of Litsea cubeba from Taiwan
Screening of fruit and leaf essential oils of Litsea cubeba Pers. from north-east India – chemical composition and antimicrobial activity
Ethnopharmacological Properties and Medicinal Uses of Litsea cubeba
Diversity in principal constituents of plants with a lemony scent and the predominance of citral


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