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「モデル撮影会」とは
《そもそも「モデル撮影会」って?》
そもそも「モデル撮影会」とはどういった場所なのでしょう。それぞれ解釈が異なると思いますが、私自身はこのように考えています。
カメラや写真が好きな(主にアマチュアの)カメラマンが『休日の趣味として』『参加費を支払って』『被写体となる女性モデルを撮りに』お越しになられるイベント = モデル撮影会
ここでのポイントは、撮影会のカメラマンは『趣味の範囲で』作品をつくり『撮影を楽しむ』ことを目的にお越しになるというところです。
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例えばプロのスチル撮影と比較してみますと…
プロのスチル撮影ではモデル・カメラマンはもちろん、スタッフ全員が『プロフェッショナル』です。過酷な環境の中で仕事として求められた写真を最短時間・最短距離で完成させ対価として『ギャランティ』を手にします。
これに対し撮影会では『普段は他のお仕事をしている一般のアマチュアさん』がカメラマンです。あくまで『休日の趣味を楽しむため』参加費を支払ってモデル撮影にお越しになります。撮影会モデルやスタッフはこの参加費の中から報酬(ギャランティ)を手にします。
つまり撮影会はプロ同士の関係ではなく『趣味として参加する顧客側』と『職業としてカメラの前に立つモデル側』という関係で成り立つことになります。
お互いに良い作品を作りながらも趣味の時間を楽しく有意義に過ごして頂くことを求められる、そんなお仕事なのかも知れません。
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《参加するカメラマンの目的》
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先ほど『休日の趣味』と大まかに書きましたがカメラマンが撮影会に参加する理由も人それぞれです。
『自分の作品として撮りたい』
『撮影テクニックの向上』
『可愛い女の子、綺麗なモデルさんを写真におさめたい』
『写真展を開催したい、写真コンテスト入賞を目指したい』
『撮影中のコミュニケーションを楽しみたい』
といったところでしょうか。
近年は、デジタルカメラの進化や機材の低価格化やSNSの普及などによりポートレート撮影が『より身近なもの』になっています。
同時に仕事として撮影会モデルをはじめる学生や一般女性も増え、アマチュアカメラマンが撮影した作品の中にもハイクオリティな作品を多数見かけるようになっています。
撮影会にお越し頂いたカメラマンの作品をSNS上で見たり写真を直接頂いたりできるのも撮影会モデルの楽しみであり、モデルとして頑張り甲斐を感じる瞬間かと思います。
《撮影会で活躍するモデルさんはどんな人達?》
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実際に『撮影会で活躍しているモデルさん』には、どのような人達がいるのでしょう。
『一般学生・一般OL』
『サロンモデル』
『読者モデル』など本業モデル以外の学業や職業を持つ一般女性
『被写体モデル』のみで稼いでいる一般女性
『アイドル』
『レースクイーン』
『広告モデル・ショーモデル』など本職として活動中の女性
タレントさんから未経験の学生さんまで出演するモデルのタイプは各撮影会ごと様々です。
撮影会でモデル活動を始める理由を聞いてみると…
・写真が好き、写真を撮られたい
・カメラに慣れたい、ポージングの勉強がしたい
・コンパニオン・モデル・タレント業などの一環として
・レッスンなどの関係で、シフト制のアルバイトができない
・知り合いがやっているので自分もやってみたい
・SNSで見つけた可愛いモデルに憧れて
などなど。
少なくとも『写真や撮影に興味を持っている女性・写真や撮影が好きな女性』が活動していることに間違いなさそうです。逆に『好きでなければ続かないお仕事』と言い換えたほうか正しいのかも知れません。
実際、今まで私が撮影会を開催している中で『撮影は嫌だけど収入のために続けている』といったモデルさんに出会ったことは1度もありませんでした。
《撮影会モデルに求められるもの》
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『プロの撮影現場でモデルに求められるもの』『一般向けの撮影会モデルに求められるもの』この違いを確認してみましょう。
■ プロのスチルモデルに求められるもの
・外見やポージングなど『美的要素』
・要求されたイメージを忠実に表現する『正確さ』や『確実性』
・短時間で完成させる『スピード』
このようにプロの現場では『完成イメージや商品イメージ』などに沿って、
最短距離での完成を目指してお仕事を進めていくため、より商品としての優秀さが求められます。
■ 撮影会モデルに求められるもの
・撮影者との会話やコミュニケーション能力
・相手や周囲に自分を印象付けるセルフプロデュース能力
・指示やテーマがなくても自分自身で表現する理解力や創造性
撮影会の場合は、カメラマンとコミュニケーションを取りながら、自分自身の魅力を最大限に魅せていく必要があり『個々のキャラクター(性格や個性)やサービス精神』など、人間的要素や表現力といったものが求められているように思います。
《モデル撮影会は人気商売。しかし…》
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撮影会のカメラマンは『モデルは誰でもいいからよい写真を撮れさえすれば良い』というかたは少数派です。必ず『撮りたい』と思えるモデルの撮影会に予約を入れて参加します。つまり人気商売ともいえるでしょう。
ただし『撮影会においての人気』というのは実は外見とは別の部分が重要であって個々のモデルの日々の心掛けによっていかようにもなる場合が多いのです!
各撮影会で人気のあるモデルさんは、普段から集客の為のプロモーション活動を欠かさないのはもちろん、当日に足を運んで下さったカメラマンに対して、エンターティメント性とホスピタリティ精神をフルに発揮して、満足度の高いモデル撮影会を作り上げようとそれぞれ日々頑張っているのではないかと思います。
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