あなたに亜鉛が必要なわけ・その3〜美味しく食べるための亜鉛〜
前の記事は、
からだを作るための材料を
しっかりからだに入れるには、
美味しく食べられることって
とっても大事だよね、
というところまででした。
美味しく食べることに
亜鉛はいろんな面からサポートしてくれてるのよ。
◆舌と亜鉛
あなたに亜鉛が必要なわけ・その1で、
亜鉛が不足すると起きる症状として
□味がわからない・薄く感じる
を挙げてあるように、
亜鉛が足りないと
味をちゃんと感じにくくなることがあるの。
私たちが美味しいと感じるのはいつ?
そう、食べ物を口の中に入れたとき♡
(目で見ただけで美味しそうと思うときも
多々あるけどさ)
舌で、
酸味や、塩味、苦味、甘味、辛味、旨味などの
味を感じたときだよね。
こうした味を感じないと、
何を口に入れても美味しいと感じられない。
まさに、味気ないって感じ。
美味しいって感じられないと、
食べたいと思わないじゃない?
食べたいと思わないと
食べなくなってしまう。
食べないと大きくなれない・・・💦
味を感じる舌の表面には、
味蕾(みらい)っていう小さなぶつぶつがあって、
その中に味細胞というものがあるんだって。
ここから脳へと神経が繋がっていて、
味細胞で受け取った刺激を
脳が辛いとか甘いとか認識するのだそう。
この味細胞も、ほかの細胞と同じく、
新しいものと古いものが入れ替わるの。
入れ替わるためには、
新しい味細胞が
どんどん生まれてきてくれなくてはいけないよね。
そう、
細胞分裂が行われなくてはいけない
ということ。
亜鉛が足りないと、
新旧の入れ替わりがうまくいかなくなって、
古い痛んだ細胞では
敏感に味を感じ取れなくなってしまう
可能性がある。
濃い味でないと感じられない場合、
こういう原因があるかもしれないね。
(亜鉛が足りないひと全員が
味を感じなくなるわけではなく、
症状はひとそれぞれ)
◆お腹と亜鉛
さらに、
亜鉛が足りなくなると、
消化管の粘膜が弱って,
消化液の分泌が減ったり、
消化管の動きが悪くなったりするの。
お腹が「食べ物ウェルカム!」でなかったら
食欲が湧くわけもないよね。。。
食べられないと、
ますます亜鉛やタンパク質をはじめ、
いろんな栄養が足りなくなってしまうという
悪循環。
美味しく食べられるということは
からだのあちこちが
機能してくれているということなんだね。
ありがたや〜♡
◆匂いと亜鉛
あとね、
食べるときには
食べ物の匂いも大事だよね。
匂いだけで食べたくなるもん♪
嗅細胞にも亜鉛がたくさんあるんだって。
わたしたちが美味しく食べれるように、
どれだけ亜鉛がサポートしてくれてることか♡
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やっぱり亜鉛は満たしておいて〜!!
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◆成長ホルモンと亜鉛
それから、
亜鉛が不足していると
成長ホルモンの分泌が減ることも
わかっているの。
亜鉛が足りないことで、
いろんな方面から成長がうまくいかない
悪循環になる可能性があるということは、
逆に、
亜鉛が充分にあれば、
細胞分裂や、
舌で味を感じることや、
匂いを感じることや、
消化液の分泌や、
消化管の動きや、
成長ホルモンの分泌など、
そのほかいろんな働きを
やってくれるということ。
亜鉛を満たしておいてほしいの、
わかってもらえたかな。
◆ぜんたいを見よう
もちろんね、
美味しく食べられないことや味覚異常は
亜鉛だけが原因じゃないときもあるよ。
こころに原因があるときもあるし。
ショックなことや不安があると、
味なんて感じないもんね。
薬が関係するときも、
神経が関係することも、
脳が関係することも、
鉄欠乏が原因のこともあるし、いろいろ。
こどもがちゃんと食べなかったり、
味の濃いジャンクフードを欲しがったり、
お年寄りがちゃんと食事をしなくなったり、
料理の味つけがおかしくなったりすると、
つい、
怒ったり、小言を言ったりしてしまうけど、
単なるワガママ以外の原因があるかもしれない。
そのワガママにも原因があるかもしれない。
ひとつひとつ切り分けていったらいいと思うから、
いまのからだの状態を知るために
分子栄養学の血液検査もうまく利用してみて。
さて、亜鉛は、
わたしたちにとってとても大事な
健康な皮膚とも大きな関係があるから、
それは次の記事で。