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ロンドンの公共空間を彩る光のアート作品

case | 事例

ロンドン・シティのオフィス街で、都市空間にアートを融合させる取り組みが行われている。プリンシパル・プレイスに「Glow」、シティポイントに「Trumpet Flowers」という2つの印象的なパブリックアートが公開された。

シドニーを拠点とするアーティスト・スタジオ、アミーゴ&アミーゴが開発したこのインスタレーションは、光と音楽がによる没入感のある体験を公共空間にもたらすもので、10月15日から1月6日まで公開される。このインスタレーションは、オフィスワーカーや通行人の働きかけに応じた遊び心のある光のショーを提供するインタラクティブ性が重視され、建築物に囲まれる環境の中で人々を魅了することを狙っている。「Trumpet Flowers」は、トランペット型のライトがそびえ立つ彫刻のような構造で、高さ2メートルを超えるカラフルな光の彫刻内を歩くことができる。また、オリジナルに作曲されたジャズ音楽のライブパフォーマンスの雰囲気も再現され、観客はボタンを押してトランペットを「演奏」することができる。「Glow」は、一連のタッチセンサー式の球状照明柱で、 プレス加工された部分が独特の音を奏で、彫刻全体が巨大なインタラクティブな楽器に変身する。

ビルを保有する不動産会社ブルックフィールド・プロパティーズによると、これらのインタラクティブに設計されいるインスタレーションが都市を体験する方法を変え、公共空間に活気のある色と調和をもたらし、鑑賞者に立ち止まって考え、新たな刺激的な方法で街と関われると呼びかけている。 アミーゴ&アミーゴのディレクターは、インスタレーションを通して都市環境を再生し、体験する人々に喜びの瞬間を提供することで人々が結びつけられ、公共の場でのつながりと喜びを育むことを期待している。これらの事業はアートと文化を通じて公共空間を活性化するというブルックフィールド・プロパティーズの取り組みの一環である。

https://parametric-architecture.com/brookfield-properties-light-installations/

insight | 知見

  • 先日博多駅前通りの電飾の工事が始まっていたのを見かけたので、この記事が目に止まりました。歩行空間や公共空間がどんどん上質になっていく一方で、夜の街を賑やかにするイルミネーションは過去からほとんど変わっていないように思えました。

  • 記事の写真に出てくるインスタレーションは楽しそうです。光と音楽を組み合わせて、かつ近隣のオフィスワーカーや歩行者が触れることができて、それに反応するようなアート作品は、夜の公共空間の質を上げる一つの手法かもしれません。