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投資を呼び込むグラスゴーのスケボーパーク
case | 事例
グラスゴーのアーバンスポーツコミュニティが推進するプロジェクト「デボンストリート都市公園」のデザイン案が期間限定で公開されている。同公園は約8,000平米の活用されていなかった空間を、あらゆる人々のための新しいタイプの公共公園と都市空間に変えるものである。プロジェクトには、2023年から2024年にかけての設計プロセスを支援してきた米国のスザンヌ・マーカス・コリンズ財団が、初期資金として120万ポンド(約2.3億円)の提供を確約している。プロジェクトの設計は、建築家の他、プロのBMXライダー、プロのストリートトライアル・マウンテンバイクライダーなどの関与もあり、多くの支援者から支持を集めている。
プロジェクトチームは2023年にグラスゴー市議会と協力し、市の「サイクリング&アーバンスポーツ戦略」に取り組んだ。この戦略では、グラスゴーの近隣地域における様々な規模のアーバンスポーツの提供機会を特定したり、リバーサイド博物館に専用のスケートボード施設を設置することも提案されていた。「デボンストリート都市公園」は、高架道路であるM74号線の下を通るデボン・ストリート周辺用地をアーバンスポーツのための公園として開発するもので、環境、経済、社会包摂各面に貢献できると考えられている。
insight | 知見
去年当コラムでも上の記事にあるグラスゴーの「サイクリング&アーバンスポーツ戦略」を紹介しました。スケートボード、ローラースケート、キックボードは、自転車と同様に、より持続可能な交通手段への転換を助ける車輪付きスポーツとして位置づけられる、という考えのもと、自転車を含む車輪付きスポーツができる環境をグラスゴー市として整えていくことが謳われていました。
記事の都市公園は、グラスゴー市の戦略を示していくシンボリックなプロエジェクトの一つになりそうですね。