「深めるCRL」 読めば100倍クラロワリーグが面白くなる!? もっとクラロワリーグを楽しむ為の記事
初めまして、Ryuhiです。
もうすぐ、クラロワリーグアジアが始まります。CRL Asiaです、去年日本の一部の人間の心をこれでもかと情熱に溢れさせたあの、クラロワリーグが戻ってきます。それも、随分と成長して。
とはいえ、クラロワリーグとは何なのか知らない方もいらっしゃらるかも知れません。supercellからリリースされているスマートフォン向けアプリであるクラッシュロワイヤル。そのゲームのプロリーグこそ、クラロワリーグです。昨年より発足し、今年で二年目になります。CRL2018の決勝となる世界大会は日本で行われた為、耳にした方も多いと思います。要は、今「熱い」ゲームです。
今回はそんなCRLについての記事です。是非よしなに、よろしくお願いします。
「深めるCRL」とは
さて、本稿を書くに至った経緯、及びこれからどんなことを書くつもりなのか。概要を説明します。
先日(4月16日)、CRL Asia2019に出場する日本選手全19名が公式より発表されました。
僕はこのクラロワというゲームに出会って人生を変えられた、というと大仰ではありますが、そう表現するに値するほどの影響を受けています。eスポーツに本気で向き合う理由となったゲームであり、本気でプロを目指したいと思ったゲームです。僕のような怠慢な人間をマジにさせる、情熱の詰まったCRL Asiaの開幕は4月25日、目と鼻の先にまで迫っています。
僕はこのnoteにて主にE-sportsについて書いている身として、更にはいちクラロワリーグのファンとして、この熱闘のプロリーグを是非沢山の人に、それこそ今以上に沢山の人に、楽しんでいただきたいと考えました。
そこでまず考えたのは、情報のまとめ。忙しい人にも分かりやすく、リアルタイムで追いかけていた人の復習に。どの選手が輝いているのか、どのチームが王者の座に近づいているのか。或いはどのチームが苦渋を飲んでいるのか、どんな奇跡が起こったのか。一つのプロリーグには数え切れない情報が存在します。それを約一年間続ければ、当然情報をまとめたモノには価値が付与されます。
しかし、僕なんかが考えつくということは勿論、僕以外にも多くの人が考えつくような内容だということです。競争率は高く、先手も打たれていました。同じ内容で差別化を図るのはあまりに無謀と言わざるを得ません。
特に、同サイトでnoteを書かれているkabutomさんは圧巻です。収集されている情報は無数、内容も読みやすいながら読み応えあり。同じ物書きとして尊敬出来る、素晴らしい文章を書かれています。
このような素晴らしい記事が既にあるというのに僕が今更まとめたところで、それは徒労に終わるに決まっています。同じ舞台で戦うには時期も実力も向かい風。ですので、もし素早く丁寧なクラロワリーグに関する情報をお求めの方は是非kabutomさんをフォローされることをオススメ致します。
しかし、物書きとしては黙っていられないのもまた事実。同じ内容で差別化を図れないなら、違う内容を書くことで差別化を図れば万事解決、尽きた万策が蘇るわけです。
その内容は無論、"自分だから書ける"という点が重要になってきます。その上で、"今のところ先人が見当たらない"という点も大切です。この二つを満たせば十分に戦える、と踏んだ僕が考え出した内容、それこそが「深めるCRL」です。
本気でクラロワを遊んでいる僕になら書けるかも知れないクラロワリーグの環境変遷、考察出来るかも知れないクラロワリーグの行末、各チームの戦略。
そういった、リーグの外側ではなく内側の情報の収集、分析、考察、公開。得意分野の揃ったあつらえ向きの舞台を閃きました。
何より先駆者が見当たらない。
以上の短絡的思考から思い至り紡ぎ出された文章こそ、「深めるCRL」に他なりません。
読めば100倍クラロワリーグが面白くなる。をモットーに、尽力する所存です。
クラロワリーグの鍵は2vs2にあり!
とはいえ、具体的なものを書かないからには示しがつきません。ということで、現時点で僕がクラロワリーグについて考えている勝利の秘訣を書き起こします。
2018年度のCRL Asiaでは、各試合2本先取の1vs1、2vs2が一度ずつ行われ、一本ずつ取り合った場合にのみKOH——チームから3人を選択した一本勝負勝ち抜き戦の1vs1が行われていました。
しかし、既に始まっている中国のクラロワリーグCRL China2019では、1vs1、2vs2を行なった後に3セット目4セット目にもう一度1vs1を行う、5セット制が採用されています。更に、3セット目4セット目に出場する選手のオーダーは試合が始まってから変えられる、という、今まで以上にチーム全体での戦略が大切になってくるルールへと変わっています。
CRL Chinaに出場するチームは8チーム、それに対してCRL Asiaに出場するチームは12チームですので、恐らく Asiaでは昨年同様3セット制が採用されるのではないかと予想しています。
その場合、チームの高い勝率を維持する為には2vs2の存在が重要になってきます。実際、昨年のリーグで良い成績を残したチームは特に2vs2の勝率が安定していたように思えます。
その理由は、全ての選手たちが2vs2に慣れていないからだと考えられます。
クラロワのプロ選考方法は、1vs1の強さとクラロワに対する姿勢で決められます。選考参加資格のゲーム内での20勝、オンラインでの選考大会、更にはプロになるまでのゲーム内シーズンでのトロフィー、オフライン大会の戦績等を考慮した上でプロチームが選手を選びます。これら全て1vs1の強さで競われる舞台であり、普通にクラロワをプレイしている限り滅多に2vs2をする機会はありません。故に、2vs2の舞台ではスタートラインが全員ほぼ同じと言えます。
しかし、クラロワリーグにおいて2vs2が担う役割は非常に大きいものです。1vs1の競争率の高さ——プロプレイヤー全員が世界トップレベルの1vs1プレイヤーであることを考えると、1vs1で全て勝つということは厳しいです。
どれだけ強く安定した選手でも、一人だけに1vs1の試合を任せっきりにするのは荷が重いでしょう。
故に、2vs2が大切になってくるのです。
2vs2も1vs1も、結果だけで見ればどちらも1セット分。その価値はほとんど変わりありません。なのに、スタートラインは同じ。練習や研究の結果が反映されやすい。実際問題、1vs1を全部勝つなんていう芸当は不可能です。1vs1の勝率が50%に達しなくても、2vs2の勝率が高ければ試合にはまだ負けません。そうして1セット取り合った状態で始まるKOHでは、選手の自力が試されます。全プロ選手が得意な1vs1で行われますし、"エース"が最も輝ける場所です。
よって、1vs1で勝率を維持しながら、いかに2vs2を落とさないか。いかに2vs2を重視するか。それがクラロワリーグで上位を取れるか取れないかの差になってくるのではないかな、と考えています。是非本稿を読んでくださった方には、1vs1だけでなく2vs2にも注目していただけたらな、と思います。かくいう僕も、去年は1vs1ばかり注視していた身ですので(笑)
シーズン1を制するのはポノスorゲームウィズ?
以上のことを踏まえた上で、CRL Asiaのシーズン1、日本で良い成績を残すのはポノススポーツかゲームウィズではないかな、と僕は考えています。
前述した通り、2vs2は皆不慣れで、練習量、経験値がチームによって大きく変わってきます。
ポノススポーツ、ゲームウィズには昨年からプロを続けるプレイヤーが他2チームに比べて多く在籍しています。また、昨年のリーグで2vs2を経験している選手も同様です。よって、2vs2のスタートラインが他チームよりもゴールに近いと考えられます。ポノススポーツでは昨年も高い勝率を誇ったみかん坊や、天ゴッドペアが残っています。ゲームウィズには昨年も2vs2の試合を多くこなしていたユイヒイロ選手と、昨年FAVゲーミングでRAD選手と共にベスト2vs2プレイヤーを取った焼き鳥選手がいます。
彼らは他チームの2vs2ペアよりもより高い熟練度をもって試合に臨むことが出来ますので、その点で有利でしょう。
俗に言う"固定メンバー"を作ることも大切かも知れません。それは、2vs2に集中する為——延いては高い勝率を維持する為には、息のあったプレイが必要になり、沢山の練習が必要となってくるからです。一夜漬けのメンバーでは息の乱れが生じる可能性もあります。デッキの幅が狭く、即席のデッキを使わなければいけないかもしれません。その点で、固定メンバーを設けることで2vs2を安定させることが出来るかもしれません。そして、ポノススポーツとゲームウィズはそれを容易に用意することが可能です。
以上の理由から、僕はポノススポーツとゲームウィズがシーズン1で良い成績を残すのではないかな、と予想しています。
勿論、全チーム等しく応援しています。どこが勝っても熱狂する自信がありますし、どのチームにも負けて欲しくありません。日本人の身として、是非日本チームには海外を驚かすような結果を出して欲しいと願っています。
後書き
ここまでが本文です。お読みいただきありがとうございました。
僕自身クラロワリーグがめちゃくちゃ楽しみで、いてもたっても居られない気持ちでこの文章を書いています。この気持ちを一人でも多くの人に抱いていただける理由の欠片にでもなれれば幸いです。
これからもリーグが進むごとに様々な視点から文章を書いていく予定ですので、また見かけた際には是非読んでいただきたいと思います。
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。