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200902 横浜日帰り旅

朝から肌の調子がすこぶる良い。ちゃんと薬を塗ったのに加え、突然涼しくなったおかげであちこちかきむしることがなかったのも大きいと思う。できればこのまま病院からフェードアウトしたいが果たして……。

この前、ネットのどこかで「最近の車は運転席の窓を開けてもほとんど風が入らないようになってる」という話を見かけて一人で膝を叩いた。経験則的に(後ろの席に比べて)前の席に風が入りにくいのは分かっていたが、新しい車に乗るようになってから「ここまでだったっけ…?」と思うことが多くなっていた。
試しに雨の中で開けてみたがびっくりするほど雨が入ってこない。視覚効果と体感が違いすぎて脳がバグりそうになった。

横浜にふらっと遊びに行った。赤レンガ倉庫に行きたいと思い続けて数年、関東を離れたら次に行けるのはいつになるか分からないと思うと今しかなかった。

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内陸県のド田舎育ちなのででっかい海にでっかい船が見えるだけでばちくそテンションが上がる。クルーズ船を生で見たのは初めてかもしれない。今までテレビかTRPGのシナリオにしか出てこない想像上の乗り物だと思っていた節がある。海上保安庁の巡視船もあった。かっこよかった。こういうのを小さい頃に見ていたら情緒に何らかの影響を与えていただろうな。(子どもが警察官に憧れるみたいな意味で)

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快晴とはいかなかったが、青いキャンバスの上で雲がおりなす空模様を楽しんだ。普段山の近くに住んでいるのも相俟って、「海のある場所は空が広い」というよく考えなくても当たり前のことにひどく感動した。


赤レンガ倉庫をまわったあとはシーバスで横浜駅に向かい、ついでに東京駅のショップも物色して帰路についた。
リュック、時計、アクセサリー、いろいろなものを買った。(こうして文字にしてみると、如何にも「買い物をする人」のような買い物をしたな、という不思議な面白さがある。)買わなくても、お店の雰囲気や並んでいる品物のつくり・デザインをじっくり眺めて歩くだけで楽しい。自分で購入もできるミュージアムみたいだ、と思った。東京駅のすみっコぐらしショップで、とかげのおかあさんのぬいぐるみを抱いて呼び込みをしている人がいてかわいかった。

おいしいものも食べた。とあるdiscordサーバーで話題になっていた白えび亭が以前から気になっていた。実を言うと当初の予定ではこのためだけに東京駅におりたのに、想定外の散財を連発してしまったな……。

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平日限定「お得丼」で海鮮丼と天丼から選べた。正確な値段は忘れてしまったが3桁でブリ・牡蠣・その他色々食べられて間違いなくお得だった。白えびで出汁をとったというお吸い物には少量の昆布と麩しか入っておらず、お店の本気さを感じられる。今までに味わったことのないような、ほっとする優しい味だった。これを日常的に食べに来れる人たちが羨ましい。



地元で暮らしていると決して見ることのないものが、人の多い所にはたくさんある。「目にしなければ生まれない、本来ないはずの欲が増えるからよくない」と言う向きもあろうが(少なくともそういうことを言いそうな人を知っている)、こうした場所で買い物をするたびに、選択肢が存在するということの大きさを感じずにはいられない。物欲に限った話ではないけれども。


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