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【年収UP】外資系キャリアで爆速で昇格するためにやったこと【キャリアアップ】

はじめまして、外資系IT企業で事業企画として働いているyouと申します。

私はつい先日、異動後に1年を待たずして一つ上の職位に昇格することが出来ました。通常、昇格には2年の在籍期間が必要とのことでしたが、後述するポイントを意識して実践することで、この2年のサイクルに縛られることなく、昇格をつかみ取ることが出来ました。

参考までに、異動した時の話はこちらです。
※自分は年始にワンランク上の職位でトランスファーを行いました。

この記事では、私が短期間で昇格コースにのるために実践したノウハウを体系立ててご説明することで、皆様にもガンガン昇格の機会を掴んでいただきたいと考えております。そして、しっかりと給与を上げて頂ければと思います。


0.昇格について

昇格の方法について語る前に、まずは昇格について考えてみたいと思います。

0-1.そもそも昇格とは

そもそも昇格するとはどういうことでしょうか。

責任の重さ・範疇が増えること。故に、意思決定できる範囲が増えて、給与も上がります。

まず、給与面については日系 or 外資、大手 or 中小によって上がり幅は様々ですが、大手企業であれば、100~200万円程度は見込めるのではないでしょうか。私自身は一回の昇格で150万円程度の増額(950万円→1,100万円)となりました。その他にも、外資系企業勤務の方々は概ね一回の昇格で150万円前後の上がり幅となっていました。

次はスキル面についてです。昇格することで、次の職位に求められる仕事がアサインされたり、同じ仕事でも意思決定の裁量が大きくなります。これはサラリーマンとして生きていくうえでの大きな成長に繋がります。また、ある程度の年齢になると、転職にはマネジメント経験の有無が求められます。これについても、当然昇格していくことで、マネジメント経験を積むことも可能です。

最後にプライベートの観点からは、昇格することで自己肯定感に繋がります。これは、仕事を続けるうえで重要なモチベーションの一つです。

0-2.昇格のプロセス

では、次に昇格に至るプロセスを考えてみたいと思います。

昇格に至るプロセスは、まず一定期間以上成果を上げ続けることで、昇格対象に入ります(企業によっては在籍年数が求められます)。対象に入ると、上司が人事担当者に対して推薦調書を提出します。推薦調書の提出を受けた人事は、対象者に対して昇格試験を課す(外資系の場合はこのプロセスがなく、調書のみで審議する場合もあり)ことで、対象者を選考にかけます。これに通ると、晴れて昇格することになります。

このうち、最も重要で、かつ最も難易度が高いのは間違いなく"まず一定期間以上成果を上げ続けることで、昇格対象に入る"パートです。正直、昇格対象に入ってからは、よほどの減点対象となるようなことが無い限り出来レース的なところもあります。

なので、この記事では主に昇格対象に入るまでの部分にフォーカスします。
昇格対象にはいってからのプロセスは、多くの場合は昇格に向けて自身の実績をまとめた資料を作成して、人事部と面談するというようなプロセスとなります。

この部分は、基本的には転職準備と同じ進め方で問題ないです。
気合を入れて取組たい場合は、以下のnoteを参考にしてください。


1.昇格対象に入るために必要なことは

まず、昇格対象に入るために必要なことは、大きく4点あります。

1-1.昇格できる仕事で結果を出す

上述した通り、昇格するとは責任の重さ・範疇が増えることです。そして、昇格対象に乗るには、すでにその責任の重さ・範疇が増えることに耐えうるスキルがあることを示す必要があります。つまり、結果を出すということなのですが、これも「どんな仕事で結果を出すべきか」という観点で工夫する必要があります。

1-2.継続的に成果を創出する

例えば、日系企業では昇格条件の一つに「在籍年数」がある場合が多いです。これには二つの意味があると解釈しています。①安定的に成果を上げる人材であることを判断するためにはある程度の在籍年数をもって判断が必要(=一定期間成果を上げ続ける必要がある)、②伝統的な年功序列を重んじている、の二つです。②の観点は最近の日系企業でもなくなりつつありますが、①については日系・外資共通で基準として存在しています。つまり、先ほどの話しと合わせると、昇格できる仕事で結果を出し続ける必要がある、ということです。そこで、「継続的に昇格に繋がる仕事を取り続ける方法」について考える必要があります。

1-3.力のある上司の下につく

あなたの上司は、他の上司も自分の部下を昇格させたいとしている中で、あなたが昇格することを認めさせる必要があるわけです。この時、どれほどあなたの実力が優れていても、上司に力がなければ、あなたを昇格させたいという要望を通し辛くなってしまいます。この観点から、力のある上司につくことはとても大事です。

さらに、力のある上司はさらにその上司から、重要な仕事を任せられることが多いです。故に、「2.継続的に昇格に繋がる仕事を取り続ける方法」に関連してきますが、力のある上司の下につくことで、重要な仕事(=昇格しやすい仕事)を取りに行きやすいのです。そこで、「力を持っている上司の見極め方と、その方の配下につく方法」を説明します。

1-4.力のある上司に好かれる(or最低でも嫌われない)

これは、詳細を記載するまでもないですが、非常に重要なことです。実は、私は前の部署では早々に昇格をあきらめていたのですが、その一番の理由が上司に嫌われていたからです(ただ、その上司は力もなかったので、そもそも好かれていても昇格は出来てなかったかもしれませんが)。

上司に好かれていると、やはり上司側もあなたを早く昇格させてあげたい、という気持ちになるものですし、逆の場合はなかなかチャンスが回ってきません。なので、上司に好かれる or 最低でも嫌われないことは意識しておいてください。

逆に、嫌われていると思った場合は、そこでの昇進は諦めて直ぐにでも異動先を探してください。嫌われている上司の下で3年頑張るより、好かれている人の下で1年頑張った方が昇格の可能性は高いです。

以上の点を一定期間満たすことができれば、高い確率で早期昇格が出来ると思います。もしくは、一度昇格レースから外れてしまった方にも再びチャンスが回ってくると思います。

それでは、「どんな仕事で結果を出すべきか」、「継続的に昇格に繋がる仕事を取り続ける方法」、「力を持っている上司の見極め方と、その方の配下につく方法」について、論理的な解説と私の具体例をもとにご説明していきます。

2.どんな仕事で成果をだすべきか

まず、昇格するために成果をだすべき仕事とは、一つ上の職位の人が本来リードすべき仕事です。つまり、オーバーアサインメントを勝ち取るということになります。

2-1.成果を出すべきは◎◎な仕事

昇格するには、大前提として、この人はこのランクにとどまるべきではない、と周囲に認識してもらうことがスタート地点であり、そのために最も分かりやすいのはオーバーアサインメントの仕事で成果を出すことです。

なぜ、"この人はこのランクにとどまるべきではない、と周囲に認識してもらう"必要があるのか、という点については、上司はあなたを昇格させることを周囲に認めてもらう必要があるからです。

他の上司も自分の部下を昇格させたいとしている中で、あなたが昇格することを認めさせる必要があるわけです。(多くの場合、上司は部下を昇格させることが一つの評価指標になっています)

周囲に認めてもらうためには、今の職位ではオーバーアサインメントな役割を勝ち取ること。

それでは、どんな仕事がオーバーアサインメントになるかというと、冒頭でお伝えした通り、自分より一つ上の職位の方がリードしている仕事です。また、その仕事の中でも、特にねらい目なのは上の職位の方がリードする仕事の中で、その方の優先順位が2番目以降のものです。

この詳細は次の章でご説明します。

2-2.◎◎な仕事の具体例

私の場合は企画職として、一つの大型プロジェクトでPMOを務めました。私の職位では、プロジェクトの一部のタスクを切り取って任されることはあっても、PMOとして全体をメインで取り仕切るのは一つ上の職位の方の仕事でした。
しかし、後述する流れの中で私がPMOを務める機会を手に入れることで、オーバーアサインメントの仕事をリードすることが出来ました。

3.継続的に昇格に繋がる仕事を取り続ける方法

いきなりオーバーアサインメントな仕事を勝ち取ることは難しいですし、おそらく通常は自分より職位の高い人にアサインされるケースが大半です。

3-1.仕事を取りに行くための前提

まず、大前提として職位が上の方の仕事を最初から奪いに行っては行けないです。理由はシンプルで、仕事の奪い合いが起きてしまうから。「みんな積極的になれていいんじゃないか」という意見もありそうですが、職位が上の方と仕事を奪い合いデメリットは凄まじいです。それは、必要な時に助けてもらえなくなる、ということです。

なぜ必要な時に助けてもらえなくなるかというと、相手の立場になればすぐに分かります。あなたは、おいしいところだけ欲しがって、辛くなったら助けを求めるような、そんな都合のいい人間と付き合いたいでしょうか。
基本的には、職位が上の方の方が知見・経験も多く、助けが必要なのは自分のパターンがほとんどです。そんな時に、必要以上のストレスを感じながら仕事をするのは、この上ないデメリットです。

じゃあ、どうすればいいのかというと、戦略についてご説明します。

3-2.仕事を取りに行く具体的な方法

まず、下準備としては、事務作業をサポートするところからで良いので、その仕事に関わりを持っておくこと、です。

これであれば、職位が上の方からすると、あなたの心象はよくなります。また、作業を通じて仕事の概要を理解することもできます。

そして、何かのタイミングで職位が上の方が別のこと(より優先順位が高い仕事、プライベートなど)に時間を割く必要性が出た時に、一気にその仕事を巻き取りにかかります。

その意味では、狙いを定める仕事は巻き取りたい人にとって、優先順位が2番目のものが良いと思います。一番優先順位が高い仕事は本人も離したがらないし、それを巻き取ろうとすると、その人とぶつかる可能性が高いためです。
※これが、前述の章で優先順位が二番目以降のものにした方がよい理由です。

また、仕事を巻き取るのは、できれば上司からの指示になるようにしたほうがいいです。なぜかというと、巻き取るタイミングで自分から提案すると、やはり人によっては"取られたくない"という気持ちが働く可能性があるからです。
こういう時には、上司からそれとなく誘導してもらえるように、必要に応じて事前に上司側に根回ししておくとよいでしょう。

このスタイルで、昇格に繋がる仕事を手伝う名目で職位が上の方から分けてもらいつつ、他の仕事についても事務レベルでサポートすることで、根を張っていくのです。

4.力を持っている上司の見極め方と、その方の配下につく方法

まずはどんな上司が力を持っているのかをご説明したいと思います。

4-1.力を持っている上司とは

それは、会社の中で一番偉い人からの距離感で図ることが出来ます。距離感とは、社長<->副社長<->常務<->本部長<->部長…というの組織図における距離感ではなく、例えば部長の中でも常務に近い部長、本部長が頼りにしている部長、副社長から毎回直で仕事が落ちてくる部長、など組織図だけでは測れない距離感があります。この距離感の中で、一番偉い人から近い人が、私が考える力を持っている人になります。

4-2.力を持っている上司の見極め方

凄くアナログな方法ですが、以下の二点を満たす方が該当すると思います。

1.偉い人の席に近いところに座っている
2.偉い人と話ている姿をよく見かける

要は、偉い人とコミュニケーションをとる機会が多そうな人は、力を持っている上司である可能性が高いということです。これ、フルリモートの組織などはどうするんだ、という話ですが、そこは一定期間出社してみてください。偉い方はなんだかんだいっても高頻度で出社してますし、それにつられて力のある上司も出社しているものです。逆に言うと、フルリモートでなかなか姿を見せない上司などは、あまり力がない上司だと思ってもいいかもしれません。

4-3.力を持っている人の配下につく方法

これは日系・外資系で異なると思います。

外資系の場合は、その上司の方の配下にInternal Transferで異動すれば済む話です。Internal Transferの手順については、以下の記事を参考にしてみてください。

さて、問題は日系企業での部署異動についてです。
これは、企業ごとに異なる部分も多いので一般論として語りますが、やり方としてはシンプルです。

まず、該当の上司の方やそのチームと関われるプロジェクトを見つける or 自分で作って、そのプロジェクト内でしっかりと自分のバリューを発揮しておきます。

後は、プロジェクト終了後にでも、プロジェクトを通じて◎◎さん(付きたい上司)のチームの仕事にとても興味を持ったから、そっちに挑戦してみたい(ので引っ張ってください)、という方向で話を持っていけばよいです。

5.最後に

上記を継続してやり続けることで、私自身は1年を待たずに昇格することができました。通常は2年以上の在籍が必要になるとのことでしたので、私の場合はそのサイクルを外れて昇格しました。

外資系の中でも、GAFAMは優秀な方が多い環境だと思います。その中で、短期間でこれだけの成果を上げることができたノウハウなので、必ずみなさんも継続いただければ成果につながると信じています。

一点、注意しなければならないポイントとして、やはり短期間で上がることで周囲からのやっかみは避けられません。

私も、どんなに上手くこれらのノウハウを意識してやっていても、仕事をとった先輩からはよく思われていない節もあります。

昇格は人間関係に関わる話でもあるので、どうしても100点満点は取れないと思いますが、私は概ね昇格出来たことに満足しています。

そう言ったことも踏まえて、楽しい昇格ライフをエンジョイしてもらえればと思います。

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