-大寒-no.42おかあさんのショートケーキ
「ねぇ、お誕生日何食べたい？」とむすめに聞いたら間髪入れず「ショートケーキ！」
ショートケーキかぁ・・。お菓子作りはそんなに得意ではないので、今年も美味しいお菓子屋さんでホールケーキを注文する気満々だった。でも、お誕生日は一番好きなものを作ってあげようと約束してしまったしなぁ。よし、頑張ってみるか！とホットケーキミックスでスポンジを焼いてみることに。一度目は満足いく膨らみにならず。悔しくて挑んだ二度目は大成功。
粗熱が取れたスポンジをビニール袋に入れて少し寝かせたら、半分にスライスして苺と生クリームを飾る。夫とむすめが仲良く作業。大寒の時期、冬土用の真っ只中にやってくるむすめのお誕生日。5年前の今日もとても寒い日でした。
上手にできたね。朝、むすめに自分で好きなデコレーションを選んでもらおうと一緒に100円ショップへ行ったら、アラザンが目に止まった。懐かしい・・。母が誕生日に作ってくれたケーキにもよく色とりどりのアラザンが散らされていたっけ。
お店のケーキよりも少し硬めのスポンジ。甘さ控えめの生クリームにザラザラとしたアラザンの食感に、自分が母親に作ってもらったケーキを思い出す。昔から思っていたけれど、決してプロの味ではないけれど、このなんとも言えない美味しさの正体って一体なんなんだろう。目の前には溢れんばかりの笑顔で頬張るむすめ。あのとき、母もこんな気持ちだったのだろうか？生きていく場、暮らしの場、すべてがアトリエになりますように。いただいたサポートはアトリエ運営費として大事に活用させていただきます！