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070. 静寂と現実の往来|写真散歩
bonsoir!🇫🇷 毎週金曜日更新のフランス滞在記をお届けします。
フランスと最初にご縁がつながれた南仏のまち、マザンを後にして、滞在先であるグルノーブルに戻る道中、古い石造りの街を訪ねた。
教会建築が好きなわたしのために、フランス滞在中は夫がよく旅先で歴史のある教会を見つけては連れて行ってくれた。わたしは特にクリスチャンというわけでもなく、特定の宗教を信仰しているわけでもないけれど、物心ついた頃からお寺や教会が好きだった。一つ門をくぐった先は現世とはまったく違う静寂をまとい、同じ世界の中に全然違う空間が広がっているというのが心地よかったのだ。
今号は、マザンの帰り道に寄った石造りの教会を探検した記憶を、写真と共にたどります。
地震大国の日本ではあまり見かけない、石造りの古い古い建物。
見上げた空は青く、その下にあるさび色の石たちとの間に強いコントラストを作る。
門をくぐると、急に暗くなる。ちょっとだけ、不安になる。
門の近くは明るい。あぁよかった。
また光のある方へ出てみよう。
お外は風が吹く。
花々も咲く。
後ろには何があるのだろう。
人の営みがあった匂い。
どんな人が歩いていたのだろう。
ふたたび。
目が慣れたら怖くない。
風が小さく感じられ、音は響いてはね返ってくる。
不思議な空間だね。
静寂と喧騒を行き来する。
30分あまりの冒険でした。
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