しつけ糸はいつかほどくためにある|はじめての針と糸
リビング・アトリエ。
針と糸に興味が出てきた4歳の娘。
どうしたら楽しめるかな?と手芸屋さんと相談して、フェルトと刺し子用の針と糸でポシェットを作ることにしました。
まず初めにお約束。
「針はたのしいけれど、怖いものでもあるんだよ。だから無くさないように、大事に使うんだよ。お約束できる?」
「うん!できる。できるよ!」
よし。ガイド線となるしつけ糸を縫って。
あとはできるだけできるだけ、手を出さない。
できた。何入れようかな。
今度晴れた日に紐とボタンを買いに行こうね。
母の大雑把なガイド線になんとなく添って、時おり横道に逸れたり戻ってきたりしながら形が出来上がっていく。
そして、最後はしつけ糸をほどいて、自分の糸だけが残される。
だからしつけ糸はほどけるように縫わなくっちゃね。
いつかほどくために、だけどそれまでは形になろうとするものを支えるためにある。
しつけってそういう意味。
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