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番外編: 暮らしを変えたバカンスの体験

フランス滞在記。
毎週金曜日更新でしたが、8月いっぱいは休刊にして、バカンスに入りたいと思います。
フランス滞在記はいよいよ12月に入り、クリスマスのことも出てくるので、もう少し秋が深まり寒さを感じる時がいいなと。

あと、夏にフランスのことを考えていると、どうしても新婚旅行でフランスへ行った時のことを思い出します。あの頃の思い出はあの頃のまま留めておきたいなぁと感じます。


2014年。
新婚旅行にフランスの地を選び、南仏マザン、パリ、トゥールと巡りました。
中でも、南仏のマザンという小さな村での滞在は私たちの生活に大きな影響を与えています。そこでの暮らしが忘れられなくて、日本へ帰国後静かな里山へ引っ越すことを決めたのです。



今日はその時のマザンの写真を。

朝の目覚ましは、小鳥の声。
ワインと広い空と白い雲と美味しい食事と。
日本人の画家さんが経営するB&B、SCARABEE(スカラベ)に宿泊して、ちょっぴり現地の生活を堪能。
観光らしい観光もいいけど、住むように旅をするのは心地よい。
田舎はその国の良さが滲み出ているから好き。

(2014年7月に書いた言葉)


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青々と広がり、収穫の時を待つ葡萄たち。

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玄関で天使がお出迎え。

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在仏日本人画家の高屋夫妻の営む、B &B scarabée(スカラベ)。

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近くにあるラベンダーの産地Sceaux(ソー)へ向かう途中、見晴らしの良いところを見つけた。

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近くに数件しかないレストランへ入ってディナー。
何を食べても美味しく、夕暮れを感じながらゆっくりゆっくり食事を楽しんだ。


当時の私にはバカンスなんてことの意味がわからなかった。

スケジュール帳を真っ黒にするのが好きだったし、当時の私に「間」なんていうものは存在してなかった。
休みっていうのは疲れたら取るものだと本気で信じていた私にとって、常に足を動かしていることが大切で、同時進行でいろんなことを抱えもっていることを充実している、と感じていた。

だけど、南仏での滞在は「違う形の幸せだってあるんじゃないの?」と私に問いかけてきて、その余韻がずっと消えなかった。

夕方マザンの田舎道を散歩しながら、「また帰ってきそうな気がするね」と夫と話した。

日本に帰ってきて、郊外の小さな里山に引っ越すとすぐに娘を妊娠して、そこから私の人生は大きく変わっていった。でも、毎年、梅雨が明けて空がカラッとしてくると、あの頃の気持ちをあの頃のまま、思い出します。

みなさま、よき夏のひと時を!
フランス滞在記では、また9月の最初の金曜日にお会いしましょう。

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