その1. 生活に必要なのはスーツケース2個分だと気づいたわたし達の生活改革
すてっこしマガジン はじめます🐌〝
・すてる×ひっこす=すてっこし
「すてっこし」とは、捨てながら移行する、変化していく、という我が家のライフスタイルコンセプトです。まさにウィズコロナ時代のライフスタイルにはぴったりかなと思います。
このすてっこしマガジンは、ウィズコロナ時代のライフスタイル・マガジンとして、不定期配信でお届け予定です。
コロナ渦のリアルお引越しエピソードなんかもご紹介します。
コロナ渦で「新しい生活様式」という言葉がよく言われ流用になって久しいですが、この新しい生活様式への移行は混沌を生むのが常です。
それはきっと新しく入ってきた習慣が、今まで愛着のあった習慣と混ぜこぜになって「今の生活」がパンクしそうになるからでしょう。もしくは、社会やルールといった外からの圧力によって自動的に削ぎ落とされていく痛みを覚えるからではないでしょうか。
今までのものにただ新しく加えるのだけではなく、今までの生活習慣を引き算しながら加えていく。それが新しい生活様式が生む混沌への解決策です。
「すてっこしproject」とは、
自ら、意図的に、自分の身の回りのものを整理して、生活の風通しを良くしていくことで、混沌による痛みを和らげ、自分なりの新しい生活様式を見つけるための試みです。
小さな生活の中の式年遷宮、といった感じでしょうか。
ちなみに「すてっこし」という名前やかたつむりさんのキャラクターを作ったのは、我が家の小さな子供にも親しんでもらうためです。
守られる立場であっても、彼女たちも立派な社会の中の一人としてこの時代の変化に向き合っています。
日々変わりゆく世界の中で、大人達がどのように取り組んでいるのか、彼女たちだって知りたいと思うのです^^
・フランス滞在経験から生まれたすてっこしという生き方
さて、この「すてっこし」というコンセプトですが、昨年4か月間のフランス滞在経験から生まれました。
4か月という期間の海外滞在は、生活にはちょっと短く、でも旅行にしては長い、という経験だったように思います。
しかし、この期間の滞在だからこそ得られた価値観もありました。
それは、フランス滞在中に「常に今必要なものだけ」で暮らすということ。
短い滞在期間だから、なるべく物を所有しない。
管理コストにエネルギーを割かない。
その分、フランスだから今できることをすることにエネルギーを使う。
洋服などは必要枚数分だけを着回す。
車やベビーカー、おもちゃ、絵本などは現地で仲良くなった方から借りる。
日本に持ち帰れないものはその仲良くなった人に譲渡する。
そのように常に生活してきた結果、私たちに必要な荷物は、スーツケース二つ分程度だということに気が付きました。
心配して日本から重たいスーツケースをゴロゴロと転がして持っていった物はほとんど現地で買うことができたし、必要な物は仲良くなった人の間でぐるぐる回る生活だったので自分で所有しなくてもいい。
コロナのゴタゴタで帰国する際も、スーツケース二個分。しかもお土産分含めて、です。
スーツケースに入りきらない物は捨てるかあげるかして「本当に必要なものだけ」を詰めて帰ってきました。帰国時はお土産もあるし、物が増えるだろうから空輸で送ろうと思っていたくらいなのでびっくりの、スーツケース二個分。
(慌てて飛びたしてきたがためにお土産用に買っておいたチーズを冷蔵庫へ置いてきてしまったのには泣きましたが・・あれは必要なものだった)。
生活に大切なものって、実はそんなに沢山ないんだなぁとしみじみと感じながら帰国し、数ヶ月ぶりの我が家を改めて見回してみてびっくり。
ー なんと物に溢れて生活していたのだわたしは・・・!
この感覚があせぬうちに、捨てよう。
大切な物を見失わないように、捨てよう。
フランスで得た「常に今必要なものだけ」の暮らしを日本でも・・!
まずは捨てよう。
帰国ハイもあり、さらに近々引越しを控えていたことも手伝って(しかもコロナ渦で業者に頼めない)、その時のわたしは荷物を減らすことに燃えていた。
世の中が変わりゆく中で、今のわたしに本当に必要な物は何か。
まずは捨てる物を見極めよう。
まずは捨てること。
私たちのすてっこしprojectはそこから始まったのでした。