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与えられるものこそ、与えられたもの。ありがとうって胸をはろう。
今年もクリスマスが終わりました。
我が家にとって何気に大きなイベントになっているクリスマス。
毎年、12月25日の日付が変わると、ほっと一息です。
特にクリスチャンというわけではないですが、クリスマスアドベントワクワク感が大好きなので、12月に入るとアドベントカレンダーを出します。12月には夫のお誕生日もあるので、ゆっくりゆっくり優しい光を灯して家族水いらずの時間を作るのがとっても好きです。
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写真は昨年のもの。当時4歳だった娘は毎日朝が来るのを楽しみにしていたけれど、今年は入れ忘れてしまう日もあったり、中に入っているお菓子を近所のスーパーで見つけたりで、明らかに怪しんでいる様子。(早くないか?)。
「わたし、サンタクロースの正体、わかっちゃったかもしれない。でも、気がついていないふりをしてた方がプレゼントが入っている気がする!」と、夫にこっそり言っているのは聞かなかったことにしよう。
ある人から「5歳になると、子供たちはサンタクロースの後ろにまわり込むようになる」と書いてある面白い記事を見つけたよと教えてもらった。それによると、
2・3歳はサンタクロースを知らない人だと認識して怖がり、
4歳は自分にとって良いもの(プレゼント)をくれる人だと認識して喜び、
そして、5歳になると「これは本物なのか?」と疑い、後ろに回り込むのだそう。このくらいの年齢になると、思考が育ち、推論することができるようになってくるからなのだとか。娘は5歳。先日、はじめての歯も抜けて、もうすぐ6歳になる。クリスマスを通して心の成長を感じています。
でも、加えて、「だけど疑ってはいるけれど、まだ完全にサンタクロースはいない、という確信にはなっていなくて、いるのかな、いないのかな、どっちなんだろうと揺れている年齢だよね」と教えてもらって、わたしもその「どっちなんだろう」を一緒に楽しもうと思った。
今年のクリスマスメニューの目玉は、丸鶏のオーブン焼きと、ホールショートケーキ。鶏肉は余りそうだから明日はカレーにしようと思っていたけれど、たっぷりすり込んだスパイスが効いていてめちゃくちゃ美味しく、950gを3人でペロリ。この日のカロリー摂取量、恐るべし。
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ショートケーキは、こちらのレシピを参考に、炊飯器焼けるスポンジを作ってみた(レシピは5号炊き用なので3号炊きに分量は調整して)。カステラのようにずっしりとつまっていて美味しかった。
スポンジの粗熱が取れたら、ホイップした生クリームとイチゴを乗せるというごくごくスタンダードなケーキ。以前何かのコラムで読んだのだが、クリスマスにショートケーキを食べるのは日本特有の風習らしい。(ヨーロッパはブッシュ・ド・ノエル)。
粗熱の取れたスポンジを半分にスライスしていると、夫が「父も毎年こうやってクリスマスケーキを作ってくれた!」と喜んでいた。そうそう、わたしも。生クリームをハンドミキサーで泡立てるとき、母の背中を思い出していた。
キッチンにある年季の入ったハンドミキサーは母からもらったもので、ほんのり昭和家電の風情を残している。この年季の入ったミキサーのモーター音を聞いていると「あぁ、昔母もよくこうやって誕生日やクリスマスにケーキを焼いてくれたなぁ」と幼い頃のことを思い出す。この音を聞くと、ワクワクして台所に掛けて行ったような気がする。
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お菓子屋さんで売っているようなふわふわのスポンジにすごく綺麗にホイップでデコレーションされたあれとは違うけれど、おうちのクリスマスケーキ、大好きだったなぁ。
あぁ 全て忘れて帰ろう
あぁ 全て持たずに帰ろう
与えられるものこそ 与えられたもの
ありがとう って胸をはろう
待ってるからさ もう帰ろう
幸せ耐えぬ場所 帰ろう
去り際の時に何が持っていけるの
一つ一つ 荷物 手放そう
今こうして、小さな娘にケーキを作っていて、彼女が喜んでいる顔を見ると、わたしもこうしていっぱいいっぱい、周りの人から喜ばせてもらってきたよなぁと思って胸がいっぱいになります。与えるごとに、与えられたことに気づいていく。与えられるものを与えて、そしてさいご、去り際にただただ心を込めた「ありがとう」を残せたらかっこいいな。
手放すって、きっと、こういうやさしい営みだ。
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