129. 自分でできることが多い時、ついつい忘れてしまうこと|Stay Home編《14》
bonjour!🇫🇷 毎週金曜日更新のフランス滞在記をお届けします。Stay Home編ではコロナ禍のフランスから帰国し、自主的に14日間の自宅待機中に感じたことを綴っています。今号は、14日間の自宅待機がわたしに教えてくれたこと。
*
2020年4月2日。Stay Home14日目・最終日。
その時にSNSに投稿した文章を書いてみます。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
2週間の自宅待機が終わりました。
たくさんの方の支えがあり、お陰さまで体調に波がありながらも、安心して過ごすことができました。心からお礼申し上げます。この2週間という時間は本当に充実していました。
お金の捉え方が変わりました。
外からしょうひ行動を促されることなく、自分が欲しいものだけを明らかにするようになりました。
時間の捉え方が変わりました。
体内時計を意識した時間軸にシフトしています。
今まで仕事だったりイベントだったり、外のタイムスケジュールに自分を埋め込んでいた。もしくはそれに反発するように独りになってみたりしていた。でも、(自宅待機期間中は)太陽と共に目覚めて、太陽が沈んだら眠くなってくるのです。自然と一緒にいるんだなという感覚が芽生えます。
人との付き合い方が変わりました。
私は人から何かをしてもらうことが強烈に苦手でした。人を助けることしか考えていなかったし、そうでない自分なんてあり得なかった。でも、助けを求めざるを得ない状況になって、たくさんの温かいてが伸びてきた。その手を「ありがとう」と握ることができるようになった。そうしたら、「なんだ、私は普段から本当にたくさんの人に助けられてきたじゃない」と素直に思えるようになった。
家族との付き合い方が変わりました。
これが一番大きかったかもしれません。普段顔を顔を合わさない日中、お互いに何をしているのかがよくわかりました。また、「家」という場所は私のホームであって家族にとってのホームではないのかも・・・という衝撃的な事実も判明しました(苦笑)。つまり、日中主に過ごす、専業主婦の私にとっての使い勝手の良い環境になっていた。
私独自のルールも存在する。
「あぁ、私は何でもかんでも一人でやろうとしていたがために、みんなが使い勝手の良い環境になっていなかったんだ・・・」と反省中。
一度崩して、家族みんなで作り上げていきたいと思います。
そして、引き続き、お家にいる時間を楽しみます^^本当に充実した時間をありがとうございます。改めて、支えてくださったみなさま、ありがとうございました。心から感謝を込めて。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
わたしは今まで「ひとりで生きていけるように」と教育を受けて育ってきたけれど、コロナの一件を通じて、それがどんなに絵空事なのか、普段どんなに自分が他者に依存しながら生きてきたのかを突きつけられた気がします。
「相互依存」を身をもって感じ、当時はあんなに謙虚な気持ちになっていたのに。今自分でできることが増えてくると(感じられると)、ついつい忘れてしまいます。ついつい傲慢になってしまうのです。
でも、そんな時こそ、ゆっくりゆっくり外を歩いて、あの時感じた感覚を再び呼び起こしてみたいと思います。
2020年春。
自宅待機期間の学びを通し、ここから何でもかんでも自分でやりすぎるというひとりブラック専業主婦化していたわたしは、家族を巻き込んだ生活改革に乗り出すのでした。
・・つづく。
生きていく場、暮らしの場、すべてがアトリエになりますように。いただいたサポートはアトリエ運営費として大事に活用させていただきます!