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手紙の肉感|そうだ。てがみを書こう。


ちょっと思うところがあって、叔父に手紙を書いた。

メールやチャットでは要件のみで事足りてしまうことも、手紙にのせてみると言葉と言葉の間から感情がこぼれ出してきて、なんとなく自分の「肉感」みたいなものを相手に伝えたくなる。

手から出力されるものが均一な形ではなくて、その時の心のヒダみたいなものが、私の肉っぽさが、そのまんま紙の上に展開される。


10月から中期的プランで、デジタル・デトックスに取り組んでいるのですが、はじめる時にやりたかったことの一つが「手紙を書くこと」。


初期段階の「アナログの生活ってすばらしい!」という感動を越えて、
一呼吸置いた上で、改めて使ってみて「デジタルってやっぱりいい!」という実感を越えて、最近また、「アナログっていいなぁ・・」に戻ってきた。

でも初期段階のデジタルを断つことで得た感動とはちょっと違って、お互いが補完しあって、関係しあって存在する中でのアナログの良さ、みたいなものに触れている気がする。


その上で思うのは、アナログの良さって、「肉感」なんだろうなぁ。
ということ。

あるいは、雑感。とか、雑味。


肉筆とか、肉声とか、肉眼の中にある生っぽさ。

情報として流れ出す前の、あの独特な粗の感じ。


もしかしたらそれはいずれデジタル空間に内包される時が来るのかもしれないけれど、今、テクノロジーが追いついていないが故に感じられるその「肉感」にとてつもない愛おしさを覚えるのです。

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