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メンタルとフィジカルで繋がるということ

時間をかける事には利点がたくさんあるのは解っているつもりだ。 じっくり焦らず時間をかければ、その場限りの感情に流されずに明確な選択を重ねられる。 日本人女性は特に「奥手」である事が美徳とされてきた。 手を繋ぐまでに時間をかけ、キスをするまでに時間をかけ、sexまでに時間をかけ…   私もそれをどこかで信じてきたのだと思う。 現在、45年の経験から言って、この法則は成り立たないと断言できる。  相手に魅力を感じて触れたいのに、奥手に見られようと自制して行動に出ない事は特に結果に影響しない。キスまでにどれだけ時間をかけたかが交際の良し悪しに影響するとは考え難い。 しかし真剣交際を求めている場合、出逢ってその日にすぐsexをするのは私は無しだと思っている。 それはあまりに性欲にストレート過ぎて、気持ちを育てる時間が少な過ぎるから。 sexは交際においてフィジカルな繋がりの最終試験なのでやはりそれなりの段階を踏む事は必要だと思う。(カジュアルに楽しむ事が目的ならその必要も無い。) それでは出逢った次の日ならばOKなのかと言うと、それもまた相手によるのだが…。 今回はそんなお話。

エディと正式に彼氏彼女になったのは出逢って2日目、 土曜の夜記念日をお祝いしてお店を出たのは23:30過ぎだった。 私も彼もまだまだずっと一緒に居たかった。 私は既にsexへの心の準備はできていた。 特別な夜にしたいと思っていた。 2人で今から泊まれる場所を探したがなかなか見つからず、1時間近くかけてようやく深夜でもチェックイン可能なホテルの予約が取れた。 私はホテルに向かう道中、一つの決意をしていた。 彼は私の年齢を知らなかった。 私はマッチングアプリに登録する時、年齢を詐称していた。 見た目年齢が30なので、30歳と偽っていた。 彼は初対面の時、私を30歳よりも若いと思ったようで、実年齢を聞いてきた。 その時私は、あなたよりずっと歳上ですよ、とだけ答えていた。 彼は年齢は関係無いと言っていたが、私は実年齢を伝える事を大きく躊躇った。 以前とても好きになった26歳のアメリカンが居たのだが、歳の差なんて気にしないと言ったから実年齢を明かした。後、彼は失踪した。 その時のダメージは大きくて、私は半年以上苦しんだ。 年齢詐称する私がそもそも悪いのだが、年齢に囚われない人と出逢いたかった。 そんなわけでエディに実年齢を伝えるには物凄く勇気が必要だった。 それでも伝えようと決心したのは、彼に正直で在りたいという気持ちと、先延ばしにしても結果は変わらないと知っていたから。 私は勇気を振り絞って話を切り出した。
私「私はあなたに私の本当の年齢を伝えたい」
彼「君が何歳でも気持ちは変わらないよ」
私「それじゃぁ、もし私が実は60歳だったとしたらどうする?」
彼「関係無い。愛してるよ。」
私「あなたは1996年生まれ。私は1978年生まれ。私は45歳で、あなたの18歳歳上。」
彼「全く何とも思わない。君は特別なんだ。逆に君は僕を若過ぎると思ったりするの?」
私「思わない。私もあなたをとても特別だと思ってる。」
彼の言葉に偽りはなかった。 彼はあまりあれこれ考えずに直感的に言葉を発するタイプなので、深みや重みはないのだが、その代わり嘘や偽りも無いのだ。
予約したホテルは大きなジャグジー付きの最上階のスィートルームだった。 2人ともはしゃいで一通りルームツアーをした後、心の通い合った素晴らしい夜を過ごした。 メンタルで深く繋がった上でフィジカルな相性が良いと、更に関係性は深まるというのをまざまざと感じた。 心身共に深く繋がった私達は幸福感に満ち満ちていた。


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