Mon journal 🇸🇳【Jour 16〜18】

はじめに

Asalaa maalekum!
僕は今、JOCVの2022年度4次隊、障害児者支援の隊員としてセネガルに来ています。
このnoteはどこまで続けられるか分かりませんが、セネガルでの日々を記録に残したいと思い始めました。
ここには個人的な感想や想いを正直に綴ろうと思います!
また、その日に書ける日もあれば、後日にまとめて書く日もあります。その時その時の気持ちや感情じゃないかもしれないけど、残していきます。

セネガルのことやセネガル人のことを僕はまだ何も知らないし、本当のことは何も分かりません。
なので、セネガルに来た一人の日本人の勝手な感想や想いだと思って、読んで頂ければと思います。

Jour 16(16日目)

2023年5月10日
ホームステイ開始です!

Amadou Diop Kah

授業が終わる18時より、30分も前。
授業中に別の先生が入ってきて「あなたの家族が迎えにきたわよ。今日はもうおしまいにして、5分後には出れるようにしなさい。」とウォロフ語からフランス語で突然言われて、言われてから数十秒後に、反芻しながら納得して準備を始める。

今回、僕を受け入れてくれるファミリーの苗字は

『Kah』さん

なので「あなたは今日からはAmadou Kahよ!」とあっさり改名されて、迎えてもらいます。
ちなみに「Amadou Diop」はフランス語読みなので、ウォロフ語だと「Amadu Jop」になります。
それで「苗字2つあるんだけど、これってありなの？」って聞いたら「2つある人もいるし、OK」とのこと。

「Amadou Diop Kah」
が僕の名前？

もう何が自分の名前なのか、分からなくなりますが名前に縛られるよりいいかなと。笑
なんか苗字同士で、いざこざはあるみたいで、『Diop』を選んだ日も、急に「あなたの苗字は私の苗字と仲が悪いの」と言われたりもしましたが笑

とにかくホームステイが始まりました。
僕を学校にまで迎えにきてくれたのは
「Ibou」(イブ:仮名)くん。
年齢は24歳と、まさかの年下。
彼はウォロフ語とフランス語はもちろん、英語も少しだけ話せます。
なので、会話に困ることはないので安心です。

この日は
セネガルのママと弟の「Abou」(アブ:仮名)くんも紹介してもらい、お家の周りを少し歩いたり、一緒に夕食用のフランスパンを買いに行きました。
また、(先輩たちがみんなセネガル人を「セネ人」って言ってるので僕もこれからセネ人って言います。)
先輩曰く、「セネ人はテレビ観るのが好き。大丈夫かな？ってくらい家族でも無言でひたすら観てるから、無理に気を遣わなくて平気だよ。」って教わってたけど、初日からおそらくドラマのようなセネガルTVをひたすらIbouとママと観るという珍体験も面白かったです。

生活リズム

ここからはセネ人の生活リズムについて🪘
セネ人は基本的に生活リズムが日本に比べると遅いです。
朝は早起きですが、朝食はだいたい10時頃なので「同僚は職場で朝ごはん食べてるよ」って、これもまた先輩が言ってました。
昼食は15時頃で夕食が早くても20時で、21時〜がフツーです。
日中の陽が照る時間が長く、暑いのが理由だそうです。
食事の摂り方も日本とは違います。
朝食は比較的軽めで、昼食が1日の中でもメインとなります。ここでセネガル料理を食べるのが一般的で、ここでガッツリと食べます。
そして夕食は、サラダだけなどと軽めです。
今のところ。

そして大皿に盛られた食事をみんなで「partager:共有する、分け合う」して食べます。
主食や主菜、汁物とかないので、大皿一皿をみんなでpartagerして食べるのがセネガル文化です🇸🇳

語学学校では、コロナ等の感染症予防の観点から、先生たちとは違うお皿で僕1人でポツンと食べていて、今まではこれが普通だったのにみんなでpartagerしてるのを見てると、寂しく感じるようになってたので、ホームステイ先の家族たちと夕食をpartagerしてる時はなんか嬉しかったですね。
まあその、もちろん自分で掬って食べたりもするんですが、みんな優しいので口に持って行った右手でコネコネしたやつが回ってくるんですけどね笑
とっても美味しいので！

Jour 17

2023年5月11日

語学訓練が始まって1週間。
想像以上にウォロフ語がキツい〜。

先生から、ホームステイ先でも「ウォロフ語で家族と会話するのよ」と念を押されてるものの、フランス語と英語についつい逃げちゃう自分。
家族もそれに対して何も言わないし、僕に応じてくれるので甘えてます。
フランス語の授業では、フランス語が嫌になり、ウォロフ語が始まった途端にウォロフ語が嫌になるという何とも自分が嫌になりますね。

嫌々ながらもウォロフ語の授業を受ける日々。
新しい文法を習ったり、覚えたりするとすかさず先生から「自己紹介して」とか「あなたが住んでた場所のことを教えて」と言われます。

最初は「私の名前はAmaduです。私はセネガル人ではありません。私は日本人です。」と
めちゃくちゃ型通りの味気ない文しか作れなかったけど、最近は「私は日本人ですが、少しだけセネガル人です。」とか
「僕が住んでいた場所には駅が〇〇の近くにあって、学校が〇〇の前にあります。あとAmaduが1人います。」と少しだけ余白ができてきました。
もちろんまだまだ、言葉に詰まったり、聞いてから意味を変換して反芻してる間に、先生に「いいから話しなさい!」って感じで煽られて、発狂しそうになってるけど、なんとか進歩も感じながら、1日1回は何とか笑って過ごしてます。

言葉は通じなくても、一言一句、一挙手一投足、全てが分かり合えなくても、何かを一瞬でも共有できること。
福祉の世界にいたときも、そんな瞬間がたくさんあったなぁ。
そしてその瞬間がすごく好きで、セネガルでも感じられることが嬉しいです。
まだまだ悩むことばかりだけど、明日も何かを、誰かと共有できたらいいなぁ。

Jour 18

2023年5月12日

今まで夕食用に持って帰っていた朝食で出るフルーツ。
ホームステイも始まって、夕食で食べる必要がなくなったので、食べずにいたら
「Amadu!フルーツ食べなかったでしょ!あなたのなんだから、食べなさい。」と強引に渡されつつもセネ人の温かさに嬉しくなります。

Ataaya:アタヤ

Ataayaもセネガルの文化です🇸🇳
日本でいうお茶、お茶の時間ですかね🍵

セネガルでは、昼食が終わってからの夕方の時間にAtaayaを飲みます。
味は作っているところを見るとゾッとするほどの砂糖が投入されるので、めちゃくちゃ激甘で、最後ちょっとお茶っ葉独特の渋さを感じます。
この熱々のAtaayaを日本酒のお猪口のようなサイズのグラスに注いで飲みます。

語学学校では、授業の関係上、ゆっくりとは飲めませんがセネ人たちはAtaayaを飲んで、飲み終わっては注ぎ足してを繰り返して、2、3時間はおしゃべりするそうです。
家族やご近所さん、知り合いや同僚たちと昼食や夕食をpartagerして、その流れでAtaayaを飲む。
午後の暑い時間や夜のひと時をそんな風に過ごすセネ人たち。

日本にいた時は時間に追われて、仕事に追われて。
同僚や仲間たちと、のんびり過ごす時間がなくて、逆に時間が空くと「どうしよう？」ってなって。
休日もある程度、やることで埋めとかないとソワソワすることも多かった。

それでも手を繋いで景色を眺めながら、川沿いを歩いたり、横にその温もりを感じながら、何も考えなかったり、何かをずっと考えたり、共通の話題で話し合ったり、話を聴いたり、聴いてもらったりしてのんびりと過ごす時間が大切なことを教えてくれた人がいて。

セネガルでも、いつか僕もセネ人たちとご飯をpartagerして、Ataayaを飲んで、3時間おしゃべりして過ごすのかなぁ。
そんな日が来るのを心待ちにしてみよう。

Ataaya