businessとbusy
ビジネスbusinessの語源は、古期英語のbisignesで、もとは「気遣い」とか「心配」という意味だった。
そして、古期英語のbisignesのさらに元は、やはり古期英語のbisigという形容詞で、「注意深い」とか「心配してる」という意味だった。それが、「いつも気にかかっている」とか「ずっと打ち込んでいる」というふうな意味にシフトしていった。これが、busyの語源。
だからbusinessと busyとは兄弟語で、どちらも<気持ちや行動のうえで専念している>というニュアンスを含んでいる。さらには、<人や物事への気遣いや関心をもつ>という含みももっている。
なので、busyには「おせっかいを焼く」なんていう意味にもなるし、a busy street というと「繁華街」、つまり多くの人たちが関心をもって集まってくる街って感じにもなる。
ビジネスもそうだよね。
多くの人たちが関心をもって集まってくる、その結果として利益が出ることもあるし、出ないこともある。だけど、人々のために役立ちたい、楽しい気分にしてあげたいとか、そういうニュアンスはずっと通奏低音のように流れているものなんだ。
その点、違法な商売はそれが法律に反するからという意味だけじゃなく、人々のためにもならないし、ためになろうなんて気遣いなんてまったくなく、カネを巻き上げることしか考えてないという意味では、本来のビジネスbusinessからはかなりずれているといえるかも。
【例文】
You can't mix business with pleasure.
仕事と遊びを混同しちゃいけないよ。
May I ask you what business you're in?
どんな業種のお仕事をされてるんですか?
Mind your own business./ it's none of your business. /None of your business.
あんたの知ったことじゃないよ。(ほっといてくれ)
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