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エストロゲンの秘密

女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、月経の終わりから排卵にかけて分泌が多くなり、女性の受精や妊娠に備える役目を担っていますが、 日常的にも 様々な 効果をもたらしてくれている。

エストロゲンの分泌が多い期間を卵胞期といいますが、心身ともに安定して快適で過ごしやすい状態になります。

そこには、 悪玉コレステロール(LDL)の増加を抑えて血管を強くしなやかにしたり骨密度を維持するといった、 若さと健康を保つ 働きがある。
また、 肌の新陳代謝を促して コラーゲンの生成を助け、潤いやハリを保持したり、髪をツヤツヤにするなど、 健康的な美しさをもたらしてもくれる。
排卵期に向けて男性を惹きつけられるように、女性らしい見た目にする自然のメカニズムなんですね。

ただし、外見ばかりでなく、脳内の女性ホルモン分泌司令塔である視床下部のスムースな働きによって、自律神経機能を安定させたり、 脳の血液循環を促して脳細胞そのものの働きを活性化したりと、 精神的・ 知的な働きを良くする作用もある。
そのため、エストロゲン投与によってアルツハイマー病の進行を止めた実例も報告されています。

逆に、エストロゲンが十分に分泌されないと、記憶力や集中力、あるいは判断力が低下したり、 疲れやすくなったり、イライラしやすくなったりといった症状が現れることがあります。
その典型が、更年期障害と呼ばれる 心身のトラブル状態。
エストロゲンの分泌量はどうしても加齢とともに減少していく傾向があるのです。

でも、悲観的になるのはまだ早い。

そう、エストロゲンとよく似た化学構造をした身近な食材がある。 
たとえばその王者が、大豆イソフラボン。 大豆、納豆、豆乳など、日常的に お手軽に摂取することが できますよね。
それについては健康雑誌や健康番組などでよく触れられているので、ここではリマインドするだけに留めておきますが、 規則正しい生活や栄養バランスに気をつけるなどといった基本的な 生活習慣を大切にしてください。

ちなみに、 大豆製品を多くとる 生活習慣がある人や国では、乳がんや子宮がんや卵巣がんなど女性特有のガンの発生率も 低いという実証研究が報告されています。

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