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1987年の洋楽ヒットソング

 前年から始まったとされるバブル景気。この年も景気の良いニュースがけっこうありました。一方日本にも初のエイズ患者が現れたり、それまで国内ではあまり聞いたことのなかった銃撃テロ、国外では大韓航空機爆破事件など、物騒な事件も起きていた年です。10月のブラックマンデーで一時的に株価が下がりましたが、日経平均株価が最高値をつけるのは1989年ですから、日本のバブルはまだ発展途上だったということです。

1987年(昭和62年)の出来事

  • 1月 日本初のエイズ患者(女性)を神戸で確認

  • 2月 NTT株が上場 財テクブームがピークに

  • 3月 アサヒスーパードライ発売 大ヒットに

  • 3月 任天堂のファミリーコンピュータが国内1000万台出荷突破

  • 4月 中嶋悟が日本人初のフルタイムF1ドライバーとしてデビュー

  • 4月 国鉄が解散し分割民営化したJR各社が発足

  • 5月 朝日新聞社阪神支局で発砲テロ事件 記者1名死亡(赤報隊事件)

  • 7月 世界の人口が50億人を突破

  • 7月 台湾で1949年以来続いてきた戒厳令が解除

  • 10月 ニューヨーク株式市場が大暴落(ブラックマンデー) 世界同時株安に

  • 11月 金賢姫による大韓航空機爆破事件

  • 12月 レーガン米大統領と、ゴルバチョフソ連共産党書記長が、中距離核戦力全廃条約に調印


1987年の洋楽ヒット曲

Walk Like An Egyptian / The Bangles

この年のアメリカでの年間ベストヒットはこの曲なんですよね。確かによく聞いたんですが、そんな大ヒットだったんですね。ただ、日本ではこの変な踊りというか歩き方が流行ったような記憶はないので、そこまでのヒットではなかったかと。

Alone / Heart

むしろ日本ではこっちの方をよく聞いたかもしれません。これも大ヒット曲。こういう盛り上げ方の曲はこの頃の定番な感じでしたよね。ただ、この曲は彼女らのオリジナルではなく、カバーなんだそうです。

Bad / Michael Jackson

あのスリラーから5年ぶりに発売されたアルバムBadからの1stシングル。スリラーに続く18分を超えるMVがあるのですが、内容が今度は強盗に間違えられて警官に射殺された青年の実話を元にしたという、ちょっと重いテーマだったので、スリラーほど見た覚えがないです。ただ、曲は日本でも大ヒットしました。

I Wanna Dance with Somebody (Who Loves Me) (邦題:すてきなSomebody)/ Whitney Houston

彼女の2ndアルバムからのファーストシングルで、こちらも大ヒット。全米、全英1位を記録。

Open Your Heart / Madonna

ホイットニー・ヒューストンとくれば、マドンナなんですが、この年はちょっとホイットニーにヒットで水を開けられた感じで、この曲も全米No.1ヒットなんですが、なんかちょっとホイットニーに及ばなかった感じがあります。

Nothing's Gonna Stop Us Now(邦題:愛はとまらない) / Starship

いやこれもよく聴いたなあ〜。まさに80年代を代表する1曲といっていいでしょうね。映画マネキンのテーマソングとのことですが、そんな映画ありましたっけ(笑) 映画よりはるかに曲がヒットしたというパターンですね(^^)

Here I Go Again / Whitesnake

元ディープパープル、あのBurn(邦題:紫の炎)のヴォーカリスト、デイヴィッド・カヴァデールが1977年に結成したバンドが、苦節10年(笑)、なんと全米No.1の大ヒットを飛ばすのですよね。たしか、ディープ・パープル在籍メンバーで全米No.1を出したのは彼だけじゃなかったかな。


The Way It Is / Bruce Hornsby and the Range

なかなか個性的なルックスだったブルース・ホーンスビー。この曲ではじめて認識したミュージシャンなんですが、日本でもかなり流行りました。当時はよく分かってなかったのですが、この曲は黒人差別の問題を白人が歌ったというもので、当時これがアメリカでヒットするというのは、けっこういろいろな意味があったのではないかと思います。

Livin' on a Prayer / Bon Jovi

わたしはこの曲ではじめて知ったバンドでだったのですが、かれらのデビューは84年で、その年に早くも来日してるんですね。なので、日本でもこの曲は大ヒットでしたね。ここから売れまくりましたね。

La Bamba / Los Lobos

昔からある曲なんですが、映画「ラ★バンバ」のテーマソングとして大ヒットしました。全米No.1になった、ラ・バンバは、このロス・ロボスが歌ったバージョンだけなんだそうです。

Don't Dream It's Over / Crowded House

オーストラリアのバンドとしては少し前にメン・アット・ワークというバンドが全米でヒットしたのですが、今度はこのバンドが大ヒット。わたしは彼らにはかなりハマりまして、アルバムも買いました。

Always / Atlantic Starr

伝統的なアメリカのR&Bの感じなのですが、とにかく名曲です。こういう曲なんですよね。なんか聴くたびに、当時の空気感まで思い出す曲って。

With or Without You / U2

I Still Haven't Found What I'm Looking For / U2

デビューは1980年で、84年のDo They Know It's Christmasにはボノが参加していたりするのですが、この年まであまり大きなヒットはなかったと思います。この年発売されたアルバムThe Joshua Treeとそこからのシングルカット曲で一気に世界的なミュージシャンとなりましたね。わたしはどうも、過度に政治的なミュージシャンというのは苦手なのですが、この頃の彼らはかっこよかった…。

Mony Mony / Billy Idol

なんか70年代にヒットしていてもおかしくないような曲なんですが、これもよく聞きましたね。

I Want Your Sex / George Michael

ワム!時代に、「なんかチャラいガキが…」と思っていたら(失礼w)、これらの曲で、「え、そういう人だったの!」と認識を新たにしました(笑)この年発売されたソロアルバムから立て続けのヒットです。ここからなんですよね、ジョージ・マイケルの凄さを感じたのは。

 一方邦楽では、前年に演歌の大ヒットがほとんどなかったのですが、この年はベスト10になんと4曲(1位:命くれない 瀬川瑛子、3位:雪国 吉幾三、8位:無錫旅情 尾形大作、9位:追憶 五木ひろし)も演歌系が入っておりました。まだまだいい曲があれば、ファンがレコード(そろそろCD)を買っていた時代なんですね。一方その他は中森明菜がまだ売れ続けており、松田聖子、小泉今日子などが引き続き売れてますね。また、この年は南野陽子と中山美穂がかなり売れてます。その他、ジャニーズの光GENJI、少年隊、近藤真彦らの顔ぶれ。TM NETWORKのGet Wildが年間ランキング25位のヒットで、いよいよ小室哲哉が一般にも名を知られ始めた年だったわけですね。


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