破局の元になる負のスパイラルって何?
マッ リッジカウンセリングで負のスパイラルに入って出れなくなってしまったご夫婦のお手伝いをすることがよくあります。負のスパイラルに入ってしまった後に、 自力でスパイラルから出たり、上昇の方向へと転換させるのはたいへんなことです。マリッジカウンセリングでも早いうち(通常数年以内)だったらいいのです が、あまりに時間が経って悪化した後での回復はかなり難しくなります。なので、負のスパイラルを作らないようにするのが一番です。今日は負のスパイラルが どうやってできるか、ある一つのタイプのスパイラルのフォーメーションのようすを4ステージに分けてご説明します。
1.非難:スパイラルのもとは相手へのちょっとした”非難“から始まります。相手を非難すると、しだいに非難された人もこちらを非難するようになります。非難 の中でも相手の性格に関する非難が一番スパイラルを生みやすいです。”いつも“”絶対”“一度もX X ない”などの大げさな表現も相手の反論を促すので、ス パイラルを作りやすくします。
2. 自己防衛:相手に非難され続けると、今度は自己防衛に回りたくなるのが私達凡人の常です。言い訳をしたり、正論に聞こえるように論破したり。ここまでなら まだいいのですが、じゃあそっちの否はどうなんだと非難した人を非難しかえす、ということが始まります。双方が非難し合うようになったこの時に負のスパイ ラルができ入ったことになります。
3.軽蔑・軽視:お互いを責め合う負のスパイラルに入った夫婦は、自分を責める相手の言葉をもはや聞いてはいません。 頭にあるのは相手の非です。相手はいくら言っても自分の言う事を聞いてくれないので、言葉がしだいにエスカレートします。しまいには、相手を傷つけるような、嘲るような言葉が出るようになります。また、態度としては、“ローリングアイズ”といわれる目玉をぐるりと回すような態度も出るようになります。小さなことでいさかいが起きるようになり、責め合いなじり合いを繰り返します。
4.無視:夫婦によってはこのような状態を長年続ける場合もありますが、負のスパイラルをたどった後、疲れ果て、無視という形を取る場合もあります。諦めの状態です。いさかいを避けるために相手と関わらないという方法です。聞こえていても無視したり、聞かないように逃げたり、「OK, OK」とだけ言っておく。無視された方は、無責任でバカにした態度に怒りをつのらせ、軽蔑します。
スパイラルの原因となる“非難”には十分気を付けて下さい!