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皇の時代の羅針盤 その八

 月刊プレジデントイーグル
                       vol,8 1995, 7,09

 人間心理の戦略を活かす       
      経営者は会社を伸ばす。!      

 

周期とは再生なり


この世界における絶対なるものは宇宙に於ける無限の法則である。多くの先人や達人はこの法則を理解し世界をより良きものにする研究を数千年もの間繰り返して来たと言えよう。
そして、あるものは予言者と言われたり霊能者と言われたり科学者であったりするのです。ここでのテーマは周期です。この周期を考えたとき、先に上げた予言者、霊能者、科学者がどうしても出てきてしまうのです。

 人の一生、星の一生、宇宙の一生、これらを一つの法則で考えたとき周期が生まれます。この周期は、初めと終わりです。すなわち、生と死から再生へと繰り返しつながるものである訳です。
人の一生の周期を考えると、生と死だけを考えれば生涯を周期と考えるか、またその中でいくつかの周期を見ることもできます。

また前世や家のカルマ(業)について言えば、宗教的であり霊能的と言えるでしょう。また歴史における周期、人類や地球自体についての周期と言えば予言的であり、科学的であると言えるでしょう。

 経済的周期もあります。これも、栄枯盛衰の如く繰り返しがあります。このように、周期にはいくつもの種類があります。周期を研究するだけで一冊の本ができてしまうくらいです。その中で、身近なもので役に立つものをいくつか考えてみました。

 流行という周期、ヘアスタイル、ファッション、音楽、これらは、気が付くとある一定の周期で繰り返していることが分かります。

また、組み合わせであることも分かります。リズミカルな音楽にはヘアは短くミニスカートが合います。暗い時代には、明るい音楽、その反対の例もあります。変わらないものと言えば、民族衣装や儀式くらいなものでしょう。ライフサイクルという周期もあります。

誕生、七五三、成人式、結婚、出産、新築、改築、車の購入、買い替え、入学、卒業、結婚記念日、葬儀、法事、と言った具合に周期的に回ってくるものもあります。

 ビジネス的に言えば、これらの周期と商品を組み合わせて商品開発を行っていれば、少なくとも失敗はないでしょう。家電品の周期を見ると、新製品は高額で発売され普及するにつれて低額になると言う周期性があります。これは、始めは研究開発費がどうしても掛かるためと付加価値を付けるため割高な物として市場へ出てくるためです。

量産と普及が広まればコストダウンできますから安価な物として市場へ出回りディスカウントされる訳です。これは、衣類の季節遅れ商品が安くなるのと同じです。また、衣類のディスカウント商品はそれ用の物を用意してありますから気を付けましょう。

 経済的周期を見ると株安、円高、低金利、デフレ、重税感、どれを取っても良い物はありませんこれは、なぜでしょう?これには、いろいろな要素があると思いますが、戦後の経済成長が長続きしたために、一つには人件費が限りなく上がってしまったこと、

それに伴い物価もインフレ化してしまい、土地や株の神話を信じバブル経済を作ってしまったことによりバブル後の対策がどうにもならない状態になってしまった。これは、歴史上に見るバブル後の恐慌と良く似ていると言われているものです。そうであるならば、歴史と周期を良く検討することを薦めます。

 ここで良く考えなければならないことがあります。それは、日本は、本当に良い国なのか?特に、円について1ドル=84円の実力があるのか、物価水準で他国と比較して安いのか高いのか、御存知の方も多いと思いますが、物価は高いのです。価格破壊が起こってもまだ高いのです。

これは、だれかが儲けているか流通の段階で税金がたくさん掛かっているからです。特に顕著な物にガソリンがあります。平均売価1リットル116円に対して60円の税金が掛かっているのが現状です、そのうちのガソリン税が53.80円と高い物についています。消費する量の50%近くの税金を払っていることになります。これでは、いくら稼いだとしてもいつまでたっても豊かにはならないでしょう。

 企業は、利益が出なければコストダウン、リストラをして生き残りに賭けるでしょうが国は、歳入がなければ、増税や国債の発行で賄ってしまう。この付けは、国民の税金で最後は処理される訳です。まるで共産国と同じではないかと思います。

 周期の話に戻します。限りなく成長する物は基本的にないのです。日本は高度成長という経済成長の中で人件費と物価が上がり過ぎたのです。このために、経済にアンバランスが起こっています。

大工さんの日当が33500円(東京)と言う異常な高額になっていることです。理美容料金では30年間で100倍以上、パート、アルバイトの時給が20年で2倍強、これは、手間賃はどんどん上がり、人件費を抑えるためのパート、アルバイトは固定化されていることが分かります。

これは、個人的なものと組織的なものに区別できます。基本的に頭脳労働者と肉体労働者の収入は歴史のうえでは頭脳労働者が多くを取るようになっています。それが逆転するようなことになったら経済は混乱するでしょう。

喫茶店で飲むコーヒーが一杯1000円になったら飲む人はいないでしょう。卵が一個100円になったら買う人はいないでしょう。これと同じように手間賃イコール人件費という考え方をすると物価はうなぎ登りになってしまいます。

そして最後は崩壊するのが経済周期です。その後にくるものは再生するべく新しい産業や経済構造です。今日本はその過度気にたっています。成長した産業や伸び切った業種は淘汰され、新しく起こる産業や流通革命により一時失業者も出るでしょう。そうすることにより再生が可能になるのです。

 周期には色々なものがありますが一番関心のあるものが経済周期だと思います。時代を読み時代を考え進歩発展するのが人間です。早すぎず遅すぎずタイミング良く時代を生き抜いて行くことが大切なことです。

それには、大衆のニーズをいつも捕らえそれに値する保証をどれだけ与え続けられるかです。7月1日よりPL法が施行された事もありますが、商品にかかわる保証という文字や言葉が大変多くなって来ています。これは私の保証理論を裏付ける保証と言えるでしょう。

 シチズンが10年保証の時計を発売し、パナソニックが光ディスクを発売しました。このディスクはフロッピー450枚分をたった一枚で済むという画期的なものです。これもパソコンを使用する上では最高の保証と言えます。これも新しい周期の始まりということです。皆さんもニーズと周期の研鑽に怠りのないようにして下さい。

追記1

卵の値段は、30年経ってもいくらも変わりませんが、月見蕎麦やラーメンのトッピングになると、一気に値が上がる。
結論を言えば、外食は高くつくという事です。
自炊すればわかることです。

ガソリンも円安になって単価だ上がるが、国は補助金を出して高騰を抑えるという補遺法をとっているが、ガソリンにかかる税金が上がっているから、
戻しているに過ぎない。
ガソリンスタンドが利益を上げているに過ぎないことです。

電気料も同様で多くの税金が取られているのだから、これも補助金という形で高騰を抑えているという事になるわけです。


追記2

天縄文理論で言うところの時代の転換期に起こる現象のような
出来事が続きます。
AIの登場で、今後大きく変わると考えられる。
それにより、必要情報をいつでも取り出せるようになる。

そして、心が重要なことだという事がわかる時代になるだろう。
AIは記憶という部分で最良のソフトという事になる。

嘘が通じなくなる時代になる、今は学歴詐称でも政治家でいられる。
二重国籍でも政治家でいられる。といういかさま社会である。

不思議な絵がある、それは、神武天皇の描かれた姿である、なぜ武装しているのだろう?
東征とは、武力による制圧と思える。

追記3

ドバイ、アラビア石油、中東などを知る価値がある。

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