途中で嫌にならないスタンドアップコメディに出会う
スタンドアップコメディは当たり外れが激しいと思う。
特に、女性軽視を含むようなものや下ネタに走りがちなものが多くて、全然笑えないのに観客が笑っていて、トークにも観客にも冷めて途中で見るのをやめたり。
でも、このテイラー・トムリンソンだけは、同じトークをネットフリックスで見返しては笑って元気をもらっているのだから、絶対おすすめできると思う。もちろん、スタンドアップコメディなので下ネタはあるから、それが苦手な人にはどう足掻いたって好きになってはもらえないと思うけど。
Taylor Tomlinson: Look At You
個人的にはこれの一つ前にリリースされたQuater Life Crisisもいい。
彼女のジョークは幅広い世代を虜にすると思う。何よりも女性も楽しめるジョークがたくさんある。保守的なキリスト教の家庭で育って、そんな所から真逆に見えるコメディの世界に来てしまうのだから、面白くないわけがない。
デートの話や保守的な家族の話、セラピーに通っている事などがジョークの柱となっているが、私はその間に挟み込んでくる小話の方が好きだったりする。私の好きなジョークは飲酒運転してないのに、飲酒運転を疑われる話とか、テイラーの子どもの頃の発話障害のジョークとかは笑い飛ばして元気にしてくれる。
アメリカ特有のジョークもところどころあって、文化とか流行りのものとか知ってないと分からないものもあるけど、基本的にはそんなの知らなくても楽しめる。6歳の子どもに恋に落ちるってどういうことか、説明している話は何度聞いても笑ってしまう。ビジュアルに語りかけてくるのが自分にヒットしたのかもしれない。話のまとめ文句で、Trust no one, swipe left!はとっても決まってる。
2022年に終わってしまったけれど、Sad in The CityというタイトルでPodcastもしていたりコメディ以外でも活躍している。2024年からはJames CordenのLate Late Showと同じスケジュールでCBSでLate night TV showのホストを務めることが決まっているので、これからも楽しみではある。
もともと、スタンドアップの世界は、あまり知らない私でも、なんとなく男性優位な感じがしていて、入りづらかったけれど、彼女が敷居を低くしてくれたような気がする。彼女の話は私にとってはGuilty pleasureなので、これからも細々と追っていきたい。
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