CURLY FLATS FARM の 裏庭
CURLY FLATS FARMオリジナルのペットフードブランド立ち上げへの道を記録したものです。製造業としての許可取得から製品第1号が完成するまでの紆余曲折をまとめました。
憂鬱すぎるオス豚の運命は、前編のとおり。 彼らを取り巻くこれまでの慣習や文化、そして現在の不運としかいえない状況のために、若干面倒で不遇な存在として悩みのタネでした。 苦悩と苦闘 さて、去勢されていないオスの黒豚たちが暮らす北海道日高町の山奥、CURLY FLATS FARMでは、現状、どのように管理されているかという話。 まずは母親が出産し、離乳までのあいだ(個体差があります。)は、子豚たちはオスメス一緒にママと育ちます。 生後だいたい1ヶ月以降、母親の負担度合い
オス豚とは 北海道の日高町の奥地にある CURLY FLATS FARMでは、食用の未去勢オス豚がうじゃうじゃと放牧されています。(実際うじゃうじゃいるとシャレにならない喧嘩になるので、大きくなったらなるべく数頭ずつ放牧です) これまでオス豚はなかなか辛い立場にありました。 それはほとんど全ての4本足家畜に共通する苦悩に由来します。 それは雄臭(おすしゅう)。 オスは成長する過程で性的に成熟してくると独特の体臭を身に纏います。 おそらくそれがメスを惹きつけ、自らの能
これはCURLY FLATS FARMの表庭での出来事、ドッグフードのブランド立ち上げへの道のりの記録です。 これまでのお話はこちら #1 ドッグフードを作るぞ #2 驚愕の事件 #3 パッケージと試作その2 #4 栄養成分検査 原材料について CURLY FLATS FARMのペットフードブランド、「Doggy Style」の犬用ソーセージ はなるべく地元エリアで採れるものを原材料に多く使用するようにしています。 1)黒豚肉 一般に脂肪分が多くペットフードの原材料
これはCurly Flats Farmの表庭での出来事、ドッグフードのブランド立ち上げへの道のりの記録です。 これまでのおはなしはこちら #1 ドッグフードを作るぞ #2 驚愕の事件 #3 パッケージと試作その2 栄養成分検査と細菌検査 さて、製品の仕様がほぼ固まったので、当初から計画していた検査に出すことになりました。 検査の目的は2点あります。 1)正しい栄養成分の結果を得る。 これは犬ソーセージが複数の原材料の組み合わせでできているために全体の栄養バラン
これはCurly Flats Farmの表庭での出来事、ドッグフードのブランド立ち上げへの道のりの記録です。 これまでのおはなしはこちら #1 ドッグフードを作るぞ #2 驚愕の事件 パッケージのデザイン・その1 なにごとも形から、の我らがドッグフードはもちろんまずは外側に力をいれます。 ソーセージ型のドッグフードは、試行錯誤の結果、細身の真空パックに入れて、クラフト紙で梱包、ステッカーを貼る形式に落ち着きました。 手作りサラミのような、キャンディーのような、可
これはCurly Flats Farmの表庭での出来事、ドッグフードのブランド立ち上げへの道のりの記録です。 初めての試作品 いよいよ待ちきれずに試作が始まりました。 材料は 黒豚オス肉、わかめ、ブルーベリー、米、ニンニクです。 初回の材料は、とりあえず家にあるものを使いました。 紙のような繊維素材の細長いパック(ファイブラスケーシング)にミンチ状にしたフードを充填し、殺菌に必要な中心温度をしっかり監視しながらボイルしました。 その後は冷蔵庫で乾燥。 試作第1号
これはCurly Flats Farmの表庭での出来事、ドッグフードのブランド立ち上げへの道のりの記録です。 ドッグフードを作るぞ! というオーナーの鶴の一声は、お馴染みの天から降ってきたヒラメキとは違い、結構色々考えて、結構前からあった構想からのものでした。 自然放牧と多畜種による環境再生型農業を営むCurly Flats Farm の畜産品のメインは黒豚、純粋のバークシャー種です。 私たちの黒豚の大きな特徴のひとつに、オス豚の去勢処置がされていないことがあります。
今回は裏庭をお借りして表のはなし、今年前半の出来事を駆け足でお話ししたいと思います。 なんでかっていうと、1月末にクラウドファンディングを無事に走り終えて、走っている間も実に大忙しだったのですが、走り終えた後がさらに怒涛の日々でした。 まさに、怒涛。 早朝、急いでお茶漬けをかき込み、-20℃を下回る寒さの中、雪除けから始まって餌やり水やり、昼食は座る間も無くコカコーラとスナック菓子を詰め込んでそのまま仕事再開、そこからヘッドライトをつけて日没後までノンストップ。なんて感
なによりも大切な水 それは飲み水です。 地上で暮らす、ありとあらゆるいきものになくてはならない水です。 特にここ、CURLY FLATS FARMのように畜産を生業としている場所で暮らすいきものたちは、自然に近い生活をしていてもどこかでやはり必ず人間の管理が必要です。 日頃食べている食事や水、住まいも人間が用意したものです。 さて、畜産というからには何らかの形で食に供されることになるいきものたちですから、その口に入るものにもできるだけ気を配ることになります。 特に飲
優雅だった2018年 CURLY FLATS FARMに初めて動物たちがやってきて、牧場として本格的に稼働し始めたのが2018年。 当初は、自給飼料やより典型的な循環型農業を営むという野望のもと、牧草の他にとうもろこしやひまわり、小麦を栽培していました。 それに、家庭菜園からは(土づくりがうまくいかず、保水力のないカピカピの土のままではあったが)曲がりなりにもトマトやキャベツ、セロリなどを収穫できていました。 冬場はそれでソースを作ったりね、優雅にやっていましたよ。
はじめての黒豚 CURLY FLATS FARMの動物たちを語るときには欠かせない、誇り高き黒豚、バークシャー。 その肉質・脂質の良さで有名なこの黒豚は、縁あって由緒正しい黒豚生産農場からここにやってきた4頭の種豚からなる一族です。 もっと細かくいうと、かつて北海道内の数件の黒豚生産農場が共同でバークシャー本場のイギリスから種豚を輸入したことがありました。 わたしたちの黒豚はその流れ、ブリティッシュ・バークシャーの血筋です。 この4頭の黒豚がはじめてここ日高のCURL
動物たちは、特に家畜といわれる生き物は本来自らを守るために群れという単位で生きていく場合が多いようです。 彼らは身を守るためにただ固まって動き回っているように見えますが、多くのルール、関係性が存在し、それらが時には変化しながら存続していくのです。 実に面白いものです。 面白いので、「彼らの社会」シリーズとして時々記してみようかと思います。 群れで生きる豚たち 豚たちは群れの生き物です。 CURLY FLATS FARMの豚たちは放牧され、数頭から数十頭までの群れで
今年もあと数ヶ月となったところで、かねてより企画していたCURLY FLATS FARMのサイドストーリーや農家になって初めて知ったことなどをひっそりと記していく場所を設けることにしました。 かねてより、は実はかなり前からなので、相当構想期間が長かったわけですが、その割には大したことは記されていかないような気がしています。 そういう予防線を張っておいて、ゆるりゆるりとやってみますね。 (機械翻訳ですが、下部に英語訳を掲載しています。興味のある方はどうぞ。) さて、CUR