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街角ピアノ スペシャル
「街角ピアノ スペシャル 角野隼人 ニューヨークを行く」。その番組はNHKで、1/3の深夜にやっていました。ピアニストの角野隼人さんがニューヨークの街角でピアノを弾く番組。角野隼人さんはかてぃんという名前で活動する人気YouTuberでもありますね。
最初のニューヨークの公園で鮮やかなペインティングをされたピアノで弾いていたショパンが綺麗で、一気に心を掴まれました。その後に弾いていた男性の「革命」も、素晴らしかった。
その後、ミュージシャンの男性と一緒にレットイットビーを演奏していたのにも、感動してしまった。どうしてこの男性の歌声はこんなに心に来るんだろう……と思ったら、楽しそうだからでしたね。
ピアノを撫でるように、ピアノと遊ぶように弾く姿は芸術作品みたいに見えます。ピアノと長く付き合っている人間にとっては当たり前なのかもしれませんが、2年ほどしかピアノ経験のない私は、楽譜を見ずに即興で言われた曲を弾けるの凄いなー!ってそればかり思ってしまいますね。そのほかにも、聴いたことのない曲の伴奏を、一瞬スマホで耳にしただけでサラリと弾いてしまったところを見て本当にびっくりしました。
ジャズクラブで実力を試す人たち。ニューヨークという場所の夢を感じました。角野さんも飛び入り参加をして、ジャズピアノを弾く。緊張した面持ちが見られて新鮮でした。それまで角野さんは英語を巧みに扱い飄々とピアノを弾き続けていたので。
ニューヨークに移住するとか、人生ってわりと色々できるんだなあと思えて、英語への勉強意欲が高まりました。大変なことは沢山あるだろうけど、夢も刺激も沢山ありそうです。アメリカは弾く側も聴く側も恥じらいがない、と最初に言っていたのを覚えています。皆堂々としていて、自分をさらけ出している。日本との違いが見ていてよくわかりました。ミュージシャンやアーティストにとっては過ごしやすい世界なのかも。
アメリカンな体型の2人組が角野さんに声をかけ、一緒に歌っていたシーンも印象に残っています。選曲はアメイジング・グレイス。私も過去に所属していた部活ふたつのどちらでも演奏し歌ったので、思い出深い曲です。男性の太く力強い声が教会を思わせる白いホールに響き渡り、非常に贅沢なものを聴いている気持ちになりました。深夜の静まり返ったリビングで、こたつで寝ている母を横にテレビに耳を澄ませる時間は贅沢としか言いようがありませんね。夜中の2時でも心は豊かです。
平和への祈りを込めてマイケル・ジャクソンのヒール・ザ・ワールドを弾いていました。平和への祈りが込められた施設で、平和への祈りが込められたペインティングの施されたピアノで。力強く繊細な、思いのこもったピアノを聴いていたら心の中が静まっていくのがわかりました。最後の一曲はボレロ。オーケストラの曲だということを忘れそうなほど、音の波が美しく厚みがありました。聴いていてすごく楽しい。ピアノの無限の可能性を感じる演奏でした。
おそらく1週間はNHKプラスで配信していると思うので、是非見て、聴いてみてください。