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CDの魅力

サブスクが普及したこの時代。CDを買う必要性を考えてしまう今日この頃。ですが、声を大にして言いたい。CD、やはりいいものです。

いちばんの利点だなあと思うのは、スマホから離れて音楽に集中できることですね。CDプレイヤーはCDを再生する以外の機能はほぼついていないことが多いので、余計な雑念が入りません。ただ再生される音楽に集中できます。スマホに脳を侵食されがちな今の時代、貴重な時間だと思います。

装丁が綺麗なのもよいですね。パッと見てインパクトが与えられるように、または世界観が伝わるようにと練られたのであろうデザインはそのひとつひとつにこだわりが感じられて良いです。あの透明なプラスチックを開く瞬間はいつでもドキドキします。

歌詞は歌詞カードで見ましょう。デザインは凝っているものが多いです。あのつるつるとした質感に詰められた小さな歌詞の列を見つめながら解釈を広げていくのも乙なものです。本当に。大抵のCDは歌詞カードの隅から隅までこだわられているのがわかり、世界観が完成されている部分を見つけるとニッコニコになります。歌詞を読んでその綺麗な言い回しに惚れ惚れしたり、解釈を広げたりするのが楽しいので、歌詞カードは大好きなもののひとつです。

あとCDってCMが入りませんからね。(←サブスク弱者なのがバレてしまう。)まあ、シャッフル再生とかは再生機器のスペックに依存するし不便は不便か。いや、CDの価値はそんなところにはない。大体音楽を聴くだけなら今の時代youtubeに公式がアップロードしてくれているだろうから。

上で述べたように、アーティストサイドが私たちファンに提供したい世界観がガツンと伝わってくるのが魅力だと思っています。他のグッズ類にも同じことは言えるけれど、やはり音楽というアーティストの命ともいえるものを形にして媒介するCDには、今も変わらない重みがあると思います。アーティストの魂が形になって手元に届く、その嬉しさは個人的に他のどんなグッズにも勝ります。

隅々まで装丁を見つめて、凝られたデザインのCDをプレイヤーに入れて曲を流して、綺麗な、手に収まりのいい歌詞カードを捲りながら耳を傾ける。至福の時間です。つくづくCDは偉大であると思います。

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