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スシロー事件の衝撃
2023年1月
事件は、スシロー岐阜正木店で起こった。
ある少年が据え付けの醤油をなめたり、回っている寿司を触ったりする動画をネットに流した。
この動画が大炎上した。
スシローは、被害を調査追及し徹底的に法的な措置を取ると報道され、
結局、スシローは、少年に対し約6,700万円の損害賠償請求、その後調停和解、少年は器物損壊で岐阜家裁に送致
ネット社会でなければ、スシローといたずらな少年の当事者同士のことだったのでしょうけどね。
スシローの被った損害は甚大という範疇を突破して、公共衛生が問われる事件にまで発展してしまったのです。
もう廻り寿司にはいかないという人たちもたくさん現れたでしょうし、
セルフサービスの食事は、気持ちが悪いと思ってしまう人たちも出たでしょう。
潔癖症の人たちは最初からこういう処には行かないかもしれませんが、衛生面の猜疑心が生まれてしまったわけで、
この衝撃は、廻り寿司のビジネスモデルをぶち壊したばかりではなく、セルフサービス全ての衛生面に疑いを持たせてしまったのです。
公共衛生は、食事をする人たちのモラルという土台の上で成り立っていたシステムだったのです。
あのオウム事件と同じです。
日本は安全ではない。
日本は衛生的でない。
コンテキストをぶっ壊した。
日本人が大事に積み上げてきた安全神話ならぬ衛生神話が壊されたのです。
少年の軽いいたずらが、世界を変えてしまった。
以前書いた「バカよけ」の話のようですが、衛生面を考慮した新しい廻り寿司システムの構築を突きつけられたのです。
模倣犯がでない仕組みづくり?
そしてこの事例は、悪意の意図で行われることで企業にダメージを与えられることも示唆してしまった。
そして、逆にスシロー応援隊のような方々が現れて、あえてスシローで寿司を食べようと呼びかけたりする親派も現れました。
今回の衝撃からの学びは大きい。
これが、ネット社会なんですね。
でもまぁ、わたしは、普通に食べたいときに行きますけど。
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