黒澤作品は月がとっても美しい
今年の大みそか31日は新月ですね。
新月は、新しいことを始めるのによいとされています。
さて、映画監督の黒澤明をご存じでしょうか?
「世界の黒澤」と言わしめた、ゴッドファーザーのフランシス・フォード・コッポラとは親友、スターウォーズのジョージ・ルーカスやスティーブン・スピルバーグには相当な影響を与えた日本を代表する映画監督です。
代表作はたくさんあります。観たことありますか?
「羅生門」「七人の侍」「赤ひげ」「野良犬」「用心棒」
「椿三十郎」 「天国と地獄」「悪い奴ほどよく眠る」
「デルスウザーラ」「影武者」「乱」等々
※順番は適当、思いつくまま
手に汗握る、それが黒澤作品の醍醐味です。
躍動する褌一丁の三船敏郎が今も脳裏に浮かびます。
「野良犬」公開後に「太陽にほえろ」が始まったり、
用心棒と七人の侍もシリーズ化されたり、脚本丸ごと西部劇でリニューアルされたり、当時は黒澤作品が公開されるとムーブメントが起こり、TVドラマが始まったりというような時代の寵児でもあったのです。
そして黒澤作品の特徴は、まるでBGMのように自然を使う。
モノクロの月がとっても美しかったり、
風が心地よかったり、
土砂降りの激しい雨、
夜の虫の声、
川のせせらぎ、
凄まじい暴風の中、斬りあう侍
などなど
役者が陽であるならば、背景である自然は陰として、もしくはその逆、風景が場面場面で情緒的に描かれているので、その絵と音がリアリズムを増幅させているのです。
月を待つためだけに何日間も撮影を止めることもよくあったそうです。
日本の四季を映像としてとても美しく描いたクリエイターなので、黒澤映画は、そういう観点から観ても見事です。
さて、現実に戻ると、
そんな日本の四季が今ズレてきています。
異常気象、地球温暖化のせいなのでしょうか?
夏は夏らしく冬は冬らしく、春と秋がその間の季節を色濃く染めていたのに、最近は残暑が長く秋がない。
移ろいの情緒を感じるイトマがなくなってきていると感じるのはわたしだけではないはずです。
日本には四季があるから、わたしたちの感性が磨かれてきたと言っても過言ではないわけですから、
いつまでも日本の四季、季節の移ろいを感じていきたいものです。
映画でしか感じられなくならないようリアルガチでボンボンガリガリしていきましょう。
100Love
人間百年ラブラトリホームページ
https://pro.100love.jp/p/home