偽の合意効果
偽の合意効果とは、
「自分の考えや行動」が正当あるいは多数派で、他の人も同じ考えのはずだと錯覚する心理的傾向のことで認知バイアスの一つです。
要するに、本件は他の多くの人との合意を得ていると思い込んでいることなのです。
・デートの約束をしたのに、彼氏が直前でキャンセルした。
・夫が家事や子育てを手伝う約束したことにも関わらず、
やってくれなかった。
・社長へプロジェクトの進捗報告を約束したのに、部下は報告を怠った。
・友人が約束したイベントに来なかったり、応援するって言ったのに
しなかった。
こういった状況、日常的によくあることです。
状況や関係性によっては関係に大きな亀裂が入ったり、信頼関係が失われます。
ビジネス上でも、取引先が約束を守らないなんてことがあります。
わたしもこれは、ず~っと相手のせいだと思っていました。
違ったのです!
自分の認識バイアスのことだったのです。
必ずしも合意は守られないかもしれないけれど、不信感などの大きなダメージを受けずに済む方法があるのです。
それは相手のことにせず、自分事にすること、自分の責任にすることです。
それにはまず、コミュニケーションの強化です。
期限や目標について明確な合意を確認し、継続的なコミュニケーションを行うことです。
例えば、今週末に約束があるならば、週の始めと三日前に状況を聞くとか、前日にリマインドするとか、
こちら側が手厚いコミュニケーションを行うことです。
合意を守らせる側と守る側の両方の立場があります。
偽の合意効果で悪化を招くのは、約束を守らなかったことよりも何のコミュニケーションもなかったことの方が大きいのです。
守らせる側は、手厚い継続のコミュニケーション。
守る側は、守れないと分かった時点で状況をしっかりと説明することですね。
自分の立場を守ることよりも先に相手を尊重する気持ちが大事です。
最後に、信頼を失ってしまった場合の信頼を回復するための
効果的なアプローチ
守らせる側は、文句たらたら悪化の一途を踏みとどまり、
相手にも抜き差しならない事情があったと自分の器で
許して受け入れるってことです。
守る側は、約束を守れなかった事態が起こった経緯を相手と共有しましょう。自分の意図や思考プロセス、予期しない事態などを包み隠さず伝えることで相手と真の同意をつくることができます。言い訳に聞こえてしまうのはやむを得ない。
但しこれは、感情抜きの場合しか成り立ちませんが。
まずは、起こったことを心底謝って、不測の事態が起こったことを説明し、いいわけでしかないのでも一回謝って、許してもらえないのを前提に許しを請うことです。
守らせる側にも責任があるという同意がある場合は話が早いですが、同意がない場合はあくまで守らなかった側が悪いという構図が成り立ちます。
偽の合意効果は、自分の認識バイアスが織りなす心象風景
なのだということが理解できると、責任が取れますね。
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