12年間の教員生活 後編
前編から続きます。
「育児短時間勤務」を活用する
それでも教員を辞める決断はなかなかできませんでした。
授業が好きだったこと、卒業時に泣くほど慕ってくれる生徒もいたこと。
どうにか無理せず続ける方法はないか考え、次の年度からは「育児短時間勤務」を取得し、8時間×週3日の出勤となりました。
担任は外してもらい、授業コマ数もぐんと減りました。
●週2の平日休みの良さ●
・早めにお迎えに行って子どもと過ごせる
・子どもを予防接種に連れていける
・子どもの体調が怪しいときは無理をさせず休ませる
・市役所・銀行へ行ける
お給料もぐんと減りましたが(笑)、精神的なゆとりができたことでいろいろなことがうまく回るようになりました。
なにより教員として教材研究の時間が取れるようになったことが嬉しかった。今までは自転車操業で深夜までやっていて納得いかないことも多かった授業が少しずつ自信をもってできるようになりました。
●週2の平日休みにやったこと●
・新書や論文、授業実践などを読む
・ICTのスキルを上げる(Google Classroom、ロイロノート、canva)
「育児短時間勤務」終了のお知らせ
しかし、この「育児短時間勤務」を利用できるのは子どもが小学生になるまで。その後は週5日で働かなければなりません。
戻れるのか?担任、週18コマの授業、校務分掌、部活顧問。
私の勤務校にも、教員と家庭を両立させている女性教員はたくさんいます。みんながやれているんだから私にもやれるはずと思っていました。でも、「療養休暇」、「部分休業」、「育児短時間勤務」などを経て、私にはかなり難しいことだとようやく自分の中で納得できました。
退職後の予定
何も決めていません。授業はやり続けたいので非常勤講師として働くのが選択肢の筆頭にありますが、「公務員」ができなかったこといろいろやってみたい気持ちもあります。noteにいらっしゃる、退職教員のみなさんの記事を読んで自己啓発中です。
「大丈夫になりたい」という私の思いは、教員をやり続けることでは叶わなかったけれど、別の形で実現させたいと思っています。