見出し画像

国立西洋美術館 『自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで』


11日に閉幕した国立西洋美術館『自然と人のダイアローグ』展の感想を書きます。


結構人がいましたが、以前よりはちゃんと作品の前まで行ってじっくり見ることができたので、許容範囲の人数でした。
写真を撮れる事もあって、作品によっては撮る人待ちで人だかりができてる作品もありました。

絵画作品以外に、写真の作品もありました。ポスターの感じだと印象派推しなのかと思いましたが、その他の作品もあり、今まで見たことのなかった作品に沢山出会えて、充実した時を過ごしました。

私がこれはスマホに収めておこう!と思った作品は以下です(*´∀`)♪
デジカメは重かったので持って行きませんでしたf(^^;

ちなみに、私は印象派が好きなのですが、知識は全然なく、色彩や手法が好きです。


クロード・モネ  《ルーアン大聖堂のファサード(朝霧)》
ピエール=オーギュスト・ルノワール《風景の中の三人》
クロード・モネ《ウォータールー橋、ロンドン》
テオ・ファン・レイセルベルヘ 《ブローニュ=シュル=メールの月光》
ポール・シニャック《ポン・デ・ザール橋》
クロード・モネ《睡蓮》
クロード・モネ《睡蓮、柳の反映》


横からの写真が多くて見づらいかもしれませんf(^^;


ウォータールー橋はものすごい数を描いてるんですね!!(゜ロ゜ノ)ノ
美術館展を巡っているうちに、3作品は観たようですd(^-^)

モネの睡蓮は、大きさが分かるといいなと思って、あえて横からのものにしました。

戦争で焼け残った幻の《睡蓮、柳の反映》、とても大きな作品で、もう少し遠くから撮らないと無理だったので、こうなりました。
以前に観た時より印象が変わって、なんだか日本画みたいな、屏風画みたいに見えました。睡蓮の花が光って見えるのも奇跡が生んだ希望みたいな感じで、よく残ったなと思いました。

睡蓮もじっくりと見ることができて大満足♪
最後の部屋だったので、色々な作品の影響を受けて若干疲れていたけれど、甘いものは別腹みたいな感じで、ずっと見てました。
何も考えずただ眺めていると、吸い込まれるような感覚になります。
自然のそれではなく、あの深い色あいの中に入ってみたい。


ゴッホのあの独特な世界に入ってみたいのですが、苦悩や生と死みたいなテーマも多いし、はっきりと絵の中で象徴を描いてたりするので、翻弄されそう。ゴッホの作品は明るく前向きなものであっても、なぜか泣けてきます。

ルノワールはその場の空気感まで漂ってきそうな感じがします。
人間の肉感みたいなものが伝わってくるというか、熱気みたいなものが発せられている気がします。

私のスマホが古いので、画素数の問題はあるかもしれませんが、やはり、実際に観たものより色彩の鮮やかさは欠けるなと思いました。

できる限り近くで見ると、すごく繊細で細かくて、沢山の色を重ねて描かれてるのがよく分かって、絵心のない私はただただ凄いなと思うばかりでした。


モネが1番好きなのですが、シニャックも好きで、《サン=トロペの港》もありましたが、大きな作品で、これは西洋美術館の所蔵だし、また見ることができるかもしれないから記憶の中にとどめておこうと思いました。

他にも、
アクセリ・ガッレン=カッレラの《ケイテレ湖》
エドヴァルド・ムンクの『アルファとオメガ』
エミール・ノルデ《百日草》
フェルディナント・ホドラー《モンタナ湖から眺めたヴァイスホルン》
クリスティアン・ロールフス《森の中》
マックス・エルンスト《石化した森》
ギュスターヴ・モロー《聖なる象(ペリ)》
カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ《夕日の前に立つ女性》
ゲハルト・リヒター《雲》
ヴァシリー・カンディンスキー『小さな世界』
ジョアン・ミロ《絵画》
アルベール・グレーズ《収穫物の脱穀》


は、とても印象に残りました。
とても多くの作品が初見だったので、途中から図録を買おうと決心し、見ることに専念しました。

カディンスキーやミロ、グレーズの作品は、ぱっと見だとよく分からないかもしれないけれど、何か感じとれるかもしれないと思ってずっと眺めてみました。

グレーズの《収穫物の脱穀》はとても大きな作品でした。
色味が暗いのと、幾何学模様の集まりみたいなので、ほとんどの人がさっと見て行ってしまっていましたが、見れば見るほど、人間や建物が沢山描かれていて面白い作品でした。


改めて図録買って良かったなと感じました。
美術展に行くたびに買っていたこともあったのですが、重いので、印象に残った作品のポストカードがあれば購入して記念としていました。
けれど今回、自宅でその余韻を楽しんだり、解説やコラムをちゃんと読んだりして学ぶこともできたので、これからはちゃんと図録を買おうと決めました。
ネットで買うことができる場合もありますしねd(^-^)

国立西洋美術館、常設展もなかなかの作品量があって、以前、企画展の帰りに寄ったら脳がパンクしそうでしたf(^^;
改めて行くことをオススメします。

いいなと思ったら応援しよう!