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ハリス氏の副大統領候補ティム・ウォルズ氏は脱炭素に奮闘する戦士

連日テレビや新聞では、アメリカ大統領選挙の話題で賑わっています。外国の選挙の話なのに自国の選挙と同じくらい、あるいは、それ以上に関心を持たれているのですから、アメリカおよび米国大統領の影響力の強さを感じずにはいられません。

民主党の候補がバイデン氏からカマラ・ハリス氏へと変わってから、勝負は俄然面白くなりました。バイデン氏ではトランプ氏に勝てそうにないと思いましたが、カマラ・ハリス氏が候補となれば、トランプ氏と対等に戦えると感じます。民主党がハリス氏を候補として、一致団結したことも大きかった。

ハリス氏がアメリカ大統領となれば、女性、黒人、インド系ということで、米国の持つリベラルな民主主義と多様性を象徴する人物として大変なインパクトがあるでしょう。

ハリス氏が民主党候補に挙げられた時、彼女のrunning mate、副大統領候補が誰になるのか関心が集まっていました。ハリス氏はティム・ウォルズ氏(Tim Walz)を指名しました。ミネソタ州の州知事だそうです。ウォルズ氏はどんな人なのでしょうか?テレビでは、「自宅の裏庭でバーベキューを楽しむ、どこにでもいそうなおじさん。」といった紹介をしていました。エリートではなく、庶民的な白人男性という感じです。

そのウォルズ氏に関して、ニューヨークタイムズでは
one of the nation’s most forceful advocates for tackling climate change
という記載をしていました。昨年、ミネソタ州において、2040年までに州の電力は石炭と天然ガスを廃止し、すべて風力、太陽光などのカーボンフリーなソースだけにするという法律にサインしたとのことです。その法律には、EVの税額控除やEV充電スタンドの増設も含まれています。

ミネソタ州はアメリカの北部、五大湖の西側に位置します。その電力源は、かつては大半が石炭で、その次が原子力でした。
2001年の比率は石炭66%、原子力24%、その他10%
それが2023年には風力25%、天然ガス24%、石炭22%、原子力21%、太陽光他8%へと変化しています。

上記法律に署名したとき、ウォルズ氏は次のように述べています。
This is a measure that will help protect our environment and get the clean energy projects that are going to help fight climate change in motion.
ウォルズ氏は気候変動の問題に対して積極的に取り組んできた人物です。このような人にこそ、アメリカの副大統領になってほしいものです。日本人として、アメリカの選挙を遠くから見守ることしかできませんが、ハリス大統領とウォルズ副大統領の実現を願っています。


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