税理士試験において忘れちゃいけないこと①
今日は、私が考える「税理士試験の勉強を続けるにあたって絶対に忘れちゃいけないこと」について書きます。
私の6年間の税理士試験を通じて、合格者や予備校の先生から聞いた話に基づいています。
知っている人も多いと思いますが、
大事なことだと思うので、ぜひ読んでください。
◆勉強した先に…
勉強した先にあるのは、たった2時間の試験です。
何百時間と勉強したとしても、このたった2時間の試験で、周りの10人の受験生のうち1番の点数が取れなければ、不合格です(合格率を10%とすると)。
逆に、たいして勉強しなくても、この2時間の試験で、周りの10人の受験生のうち1番の点数が取れれば勝てます。
勉強した先に、このたった2時間の試験があるということ、そこで点数を取ることが最終目的だということを、どうか忘れないでください。
◆ 配点基準が公表されてない
税理士試験の配点基準は、公表されていません。
税理士試験は合格すれば、何点で合格したのかはわかりませんし、
不合格であれば、結果の通知書に点数が出ます。
配点が公表されていないので、どんな配点で、どんな風に丸をつけているのかは、誰にもわかりません。
それでも言われているのは、「相対評価」であること。
ゆえに、「傾斜配点」があるということです。
◆ 相対評価
税理士試験は絶対評価ではなく、相対評価だといわれています。
一般的な資格試験では、決まった合格基準(例.100問中70問正解なら合格)よりも高ければ合格するものもありますが(絶対評価)、
税理士試験のような独占業務を行う国家資格は、想定された合格率になるように、配点が調整されます(相対評価)。
税理士試験であれば合格者が10%程度になるように、配点が調整されるといわれています(簿財は税理士受験生を増やすために、最近は合格率をあげる傾向にあります)。
相対評価であるということは、調整された配点に基づいて、他の10人の受験生よりも、点数が高くなる必要があります。
そのためには、他の受験生が解けない問題ができるより、他の受験生が解けている問題を確実に解くことが必要です。
他の受験生が解けない問題が解けても、他の受験生が解ける問題を落としてしまっては、不合格になる可能性が高いということです。
なぜなら、相対評価をするための配点の調整では、多くの受験生が解けるような簡単な問題の点数を、より高くするような「傾斜配点」がされるからです。
◆ 傾斜配点
相対評価をするための傾斜配点は、基本的には合格者の平均点を上げる形で行われます。
合格者の平均点を上げるためには、難しい問題の得点を低くして、簡単な問題の得点を高くすることが必要になります。
したがって、得点の高い簡単な問題を確実に解くことの方が、難しい問題を解くことよりも点数につながるといえます。
難しい問題がどれだけ解けても、得点にはつながりません。
わたしは、この「相対評価」「傾斜配点」を意識して勉強することが、税理士試験で勝つにあたって、一番重要なことだと思っています。
◆ 勉強をするにあたって意識したいこと
この「傾斜配点」の仕組みを考えれば、勉強するにあたって、次のことを意識する必要があると思います。
①とにかく基礎を確実に出来るようにする。
②ミスを減らすための工夫をする。
③手をつける問題を選ぶ覚悟を持つ。
(そのために、何に手をつけるべきかを知る)
予備校の答練でも、傾斜配点で、簡単な問題には高い点数が付けられていると思います。
答練を通じて、この3つがいかに重要であるか、実感するのではないでしょうか。
◆ 最後に
偉そうに書いてますが、これまでの税理士試験での反省をもとにしています。
本番になるとつい、手をつけちゃいけない問題に手をつけてしまうことがありました。終わってから自己採点すると、「あーっ、ここ手つけちゃいけなかったのになぁ…」となります。
これから受験する皆さんが、自己採点するときに後悔することのないよう願っています。
注:これは得点率が高くなく、時間が足りない科目(私の受験経験がある簿記論、財表、法人税)に限った話で、得点率が高い税法とかでは、基本的には全部完璧に近く解かないといけないものもあるそうなので、当てはまらないかもしれません(受けてないのでわかりません)。
今日もお疲れ様でした〜!
ご覧いただき、ありがとうございます♪
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