それしかないわけないでしょう
「いつもと違う本が読みたい、、、。」
ふと思い、向かった先は、”絵本コーナー”。
絵本は、子供に伝えたいことが書かれています。
大人の本は情報量が多くて、読んだ後に覚えている内容は何割なのか。といつも思いますが、絵本はメッセージがシンプル。
本一冊を通して、一つのメッセージが伝えられています。
今回手にしたのは、ヨシタケシンスケさんの「それしかないわけないでしょう」。20万部を突破した有名な絵本です。
本は、妹がお兄ちゃんから「未来の世界はたいへんになる」ということを聞いたシーンから始まります。そして、未来を心配している妹におばあちゃんが「未来はたくさんある」ということを伝えます。
・大人は、未来がこうなるからと予測して、それに対してこの対策を取る べきだと伝える。でも、予測した未来にならない方が多い。
・大人は、2つの選択肢で迷い続ける。でも選択肢なんか無限にある。
大人は子供に、メディアは消費者に、自らのものさしで予測した未来を押し付けがちですが、「それしかないわけない」のです。
不安を煽るよりも、選択肢を広げてあげることの方がはるかに重要であるということを気づかされました。
企業がリスクに対応する上でも、必要な考え方なのではないかとふと思いました。
例えば、科学的にコーヒーが健康に有害であるという研究結果が出たとします。だからといって、コーヒーのブランドを持つ会社は必ずしも売り上げが下がるのでしょうか。一時は下がるかもしれませんが、何か新しいものを作ることで、競合他社が売り上げ低下する中で、独占的に売り上げを伸ばすブランドに成長できるかもしれません。
「それしかないわけないでしょう」
この言葉、忘れずに定期的に意識しておきたいですね。