知能検査を受けてみた | 凸凹を知り自己理解につなげよう
今から2年前、40歳で知能検査を受けました。
きっかけは、息子が知能検査を受けたこと。興味本位で受けました。
息子は幼い頃から文字を覚えたり、語彙が多かったりしたので6歳のときに、客観的な情報が欲しくて知能検査を受けました。その後、MENSA会員になるために、11歳でも受けました。
息子はIQ140以上あったのですが、私は107という安定感でした。
知能検査の種類
知能検査にはいくつか種類があります。代表的なのは、以下の検査です。医師や臨床心理士、公認心理師によっておこなわれます。
・ウェクスラー式知能検査(WAIS、WISC、WPPSI)
・田中ビネー知能検査
・鈴木ビネー知能検査
年齢によって検査内容が異なります。息子はウィクスラー式知能検査のWISC(ウィスク=子供用)を受け、私はWAIS(ウェイス=大人用)を受けました。息子が6歳で受けたときに、知能検査についていろいろ調べていたら興味が湧いて、自分も受けようと思ったのです。
大人が知能検査を受ける場合の多くは、発達障害の疑いがある場合など、困り感が出てきたときが多いそうです。私はそういった困り感ではなく、単に興味で受けたので珍しがれました。1万円以上しますしね。
ただ、私はかなり忘れっぽいので、その言い訳がほしいという気持ちもありました。結果やいかに!
※ 私はウィクスラー式知能検査しか受けていないので、その検査のご紹介になります。
ウィクスラー式知能検査の内容
これから検査を受ける人に影響を与える可能性があるため、内容を細かく他言してはいけないようです。私が検査を受けたのが3年ほど前なので、(得意の忘れっぽさで)だいぶ忘れてしまっていますが、なんとなくご紹介します。
検査の項目はいくつもあって、数字を使用するようなものや、ブロックを使って模様を再現するものがありました。一般常識クイズみたいなものもありました。
検査時間は1時間半〜2時間くらいです。
子どもの検査の場合は、発達を確認する意味合いも強いようで、検査への集中度や回答までの様子も報告書に書かれていました。6歳で受けた息子は「楽しかった!またやりたい」と言っていたので、遊びのような感覚ですね。
大人にとっても楽しいもので、私も集中して取り組みました。けっこう難しかったですが、算数や社会などの問題よりも感覚的な要素が強いので、頭が弱めな私は取り組みやすかったです。
検査の結果
我々が受けたのは、WAIS‐IV、WISC‐IVという「4(フォー)」タイプだったと思います。(うろ覚え。笑)
以下の4つの指標と総合的な指標で結果は表されます。
・言語理解(VIC)
・知覚推理(PRI)
・ワーキングメモリー(WMI)
・処理速度(PSI)
この4つの指標と総合的な指標で数値が出ます。4つの指標は、人によってはどれも同じくらいの点数になることもあれば、凸凹ができることもあります。一般的には凸凹が多いと生きづらさを感じると言われています。
総合的な指標の平均値を100とし、85〜115の範囲が平均的とされています。IQ85〜115に入る人が68.2%です。
IQ70〜84の人はグレーゾーン、70未満の人は知的障害の可能性があるとされており、IQ116以上の人は高IQの部類に入ります。ギフテッドと言われるのは、IQ130以上のことが多いようです。
個人的には、総合的な指標(IQ)よりも、凸凹の解釈と理解が大切だと思っています。凸凹を知ることで、息子本人のフラストレーションの原因を把握するのにも役立ちました。
ちなみに私はわりと凸凹が少ないと言われましたが、発達障害の様子もないのに受ける人が珍しいから心理士さんがそう思っただけなのではないかと思っています。私はIQ107で平均的なのですが、心理士さんの解説では、凸凹が少ない場合、苦手なことも別の要素でカバーできてしまうので、本来の能力よりも「できる人」に振る舞えることがあるそうです。
今回のまとめ
最近は、IQについて多くの人が認知していたり、わざわざIQを高める教育機関などもあるようで、比較的関心が高めなのかなと思っています。ギフテッドという言葉もありますし、テレビでも取り上げられています。
IQが高い人は純粋にすごいなぁとは思いますが、IQが高くなければいけないわけでもありません。凸凹の差が大きいと、本人は生きづらさを感じたり、コントロールしにくい部分がありますし、できすぎる要素でできないことをカバーできる分、できないことのフォローが遅れる場合もあります。
子供の凸凹が大きい場合、そのあたりはまずは家族が気づいてあげて、早めにフォローしてあげられると良いでしょう。
つまり、知能検査は自己理解のものだと思うのです。IQが高いことを自慢するものでもありませんね。
ちなみに、私の忘れっぽさの理由を凸凹に求めたのですが、まったく関係ありませんでした。ただの忘れんぼうでした。
もちろん、知能検査の結果が絶対の真理だとは思っていません。地球にある楽しいことのひとつだと思い、少し前の話ですがご紹介しました。