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彩雲考

彩雲、それは太陽光と氷の粒が織り成す単なる光の屈折現象だというのに。
空に薄い高層雲が架かる朝方や夕方、あるかなと探し、あれば心の中で歓喜に湧き、カメラを向けられる状況なら撮る。
はてさて、こんなに彩雲に心引かれているのは何故だろう。


古来より彩雲は吉兆の証とされてきた。
彩雲がひとたび出現するとまるで天や神の祝福のごとき扱いを受けてきた。

しかし現代、人々は空を見なくなっている気がする。
実際、会社内でデスクワークにいそしみ、経済活動を回しておられる方々。尊敬に値する。私は不馴れでできていない。






…でも、ふとそこにあるものを見逃す。
人々が行き交う駅前のバスターミナルの片隅で咲く名も知らぬ小さな雑草の花のように。
はたまた、あなたがいることでまた立ち上がれる人がいるように。
小さな幸せをつい見逃してしまうような、余裕のない社会になってしまっている。

空見上げてみませんか。
流れる雲の形を見て想像する空想も楽しいものです。
大都会では限定的かもしれませんが、夜の星もまたいいものです。特に流星群の時期だと眺め疲れて家入ろうかなと思ったところに流れたり、続いて来たりすると光のシャワーを浴びた気分になってワクワクします。
そうやって心に栄養を貯めていくのです。
心に栄養がないと簡単に萎れてしまいます。


休むことも仕事。
心に不調を抱えた方々も、そこまでまだ行き着いていない方々も、小さな幸せ見つけていきませんか?

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