花との出会い
花との出会い
私にとってのガーデニングの原点はと・・その出会いに思いをめぐらせてみました。
すると、ある場面が浮かんできました。
それは私が結婚して間もない頃の事です。
初めての出産の準備の買い物で
街中を歩いていた時でした。
タスキをかけた女性の方から声をかけられました。
「野菜の種をどうぞ」と
小さな袋を手渡されました。
予期せず手に入れた野菜の種・・
帰宅後、早速玄関前、猫の額ほどの小さなスペースにその種を蒔きました。
今思うと、私の
ガーデニングの始まりでした。
35歳、42年前の事です。
それからは毎日水をやって待ち
小さな芽🌱が
ヒョッコリ顔を出した時は何とも嬉しくて・・
その双葉が密集して伸びると
ちょっとかわいそうだけど・・
間引いて朝の食卓に登りました。
お味噌汁に浮かべたり・オカカを乗せて和風サラダ・
そんなある日
双葉の周囲に出た雑草を抜いていると・・
お腹の中が「グリン!」と動きました
😳ビックリ‼️
私の中で命が育っている事を赤ちゃんが知らせてくれたのでした❣️
「お母さん!窮屈だよ、」
と、しゃがんでいる私に知らせてくれたのでしょう
感動の一瞬でした💕
結婚前からさまざまな事がありました。
34歳の4月に結婚、
ありがたい事に
翌月にはお腹に命が宿りましたが、
7月には未曾有の
「長崎大水害」に見舞われました。
一晩のうちに、
死者299人と言う悲劇
が長崎を襲ったのです。
我が家は周りより石段が二段高い位置にあり不幸中の幸い・・
2階に避難して
助かりました。
しかし、身重の身で後あとかたづけとなりました。
それに加えて
主人の実家は我が家よりひどい状態、
主人はそちらの応援に行かなければならず
「一番大事な時だからう無理して動くなよ」との主人の言葉もどこへやら・・
目の前の惨状を少しずつでも、と
床の泥をスコップであげたり・・
帰宅した主人に叱られたり・・
そんな中でもどうにか命が留まってくれたのでした。
ありがとう💕
災害後も、
市中への山間部の道路が土石流で寸断されており、
主人の通勤が不便なことで
その家を引っ越すことになり、今のアパートに住む事になったのです。
木造二階建ての
一階で 2部屋に
台所のささやかな
新婚住まいでした。
「人生山あり谷あり」とは言いますが、文字通りのスタートでした。
そして,何度かに分けて蒔いた種が最後の種を蒔き終え その芽の葉が
伸び始めた頃、
私は臨月を迎えたのでした。
3月9日、病院で、予定日ピッタリに男の子が産まれました。
元気でお乳もしっかり飲んでくれましたが黄疸が続き
10日程の入院が長引いてその後、
兄宅にお世話になっての帰宅となりました。
結婚、懐妊が山としたら・・その後は谷の状態が何かと続き・・
本当に久しぶりの我が家でした・・
車を降りて玄関の前に立った時、
私は驚きました⁉️
なんと、
目の前に明るい
黄色の菜の花が
波打っていたからです!
え〜⁉︎どうして?
誰が植えたの?
私が入院の間
実家に帰っていた主人も「え?・・」
「おかえりなさ〜い」と春風に揺れながら迎えてくれた菜の花を振り向きながら
玄関に入る時
気がつきました。
「あ〜・あの貝割れ大根が菜の花になったんだ❣️」
初めての出産,それも高齢出産であり、黄疸が中々引かなかったり・・
不安で様々な思いの後でしたので
本当に心が癒されました。
花にこんなに素敵な力があるのだと
初めて感じたものです。
野菜も花も草も木も
自然の中で与えられた力を
みんな持っているのですね、
その中で人間も
元気をもらって
生かされているんだと感じました。
貝割れ大根さん、
菜の花さん、
ありがとう♪💕