大人の階段はSMOKED LEATHERの香り
香水が欲しいなと思い続けてはや数年。
洋服ならサイズさえ分かればオンラインでも購入するんですが、匂いはオンラインでは全く感じることができません。しかたなく、気になっているブランドが入っている百貨店へ重い腰を上げました。
私は昔から接客されることが苦手です。なんだか緊張してしまうのに加えて、自分なんかについてもらって申し訳ない気がするのです。
思い返せば、私の人生で自分の匂いに初めて気を使ったのは中学生の時です。同級生のみんなが体育の後に急にシーブリーズを使い出しました。その波に遅れないように慌てて薬局へ行ったのを覚えています。
人の匂いは節目節目で変化している気がします。
味覚と同じで匂いの好みも歳をとるごとに変化するのでしょうか。
人間って不思議ですよね。匂いの好みが変化することで生物学的に何かメリットがあるのでしょうか。子供が作れる同士が引き合うようなフェロモンに代わる作用でもあるのでしょうか。
購入した香水はSHIROのSMOKED LEATHERです。この匂いに似合う男性になりたいと思い、自分の中では少し背伸びして購入しました。
また少し大人の階段を昇った気がしました。この香りと共にいろんな思い出がいっぱいできたらいいな。
幸福は誰かがきっと運んでくれると未だ信じて止まない私は自分のことで精一杯のシンデレラなんでしょうか。
早く大人になりたい。その時私はいったいどんな香りがするのでしょうか。