無題

自殺未遂と同時に好きな人に、打ち明けてしまった。リスカ跡があることを。

彼の第一声
「何それ?俺には理解できん」

やっぱり。やっぱりだ。
この反応。何回見たことか。

泣いてしまった。
ひたすらこの時間が長く感じた。

「ごめん、俺が悪かった」

そんなことないと否定するしかない。
だって泣いてる理由は彼のせいじゃないから。

嫌じゃない?

意を決して私は彼に聞いた。
ここで嫌だと言われたら諦めよう。
そう思った。

「なんでそんなことするん?」

そんなことわかってたらとっくにやめれてるだろうな。
そう思ってしまった。
一瞬。一瞬だけど彼が憎く感じた。

「別に嫌じゃないけど。なんで嫌になるん?」

予想外の言葉が返ってきた。

普通じゃないから。
私はそう返した。事実だから。

「そうなんや。まあちょっとずついこうや。」

一瞬彼を憎んだ自分の心を恥じた。
辛いよねと同情されるより、軽くあしらわれる方が心地よい。

この人とずっと一緒になりたい。
そう思ってしまった。

私なんかといると不幸になるのは私がよくわかっている。
疫病神みたいな感じで笑

だから今まで付き合ったこともない。
子供が欲しい?という問いかけにはいつもNOと答えていた。

精神疾患は遺伝するらしい。
遺伝が怖い。

私の顔が。スタイルが。頭脳が。病気が。
遺伝してしまうと、私と同じ苦しみを味わうかもしれない。

そんなの絶対に嫌だ。
だから私はずっと1人でいい。

ずっと1人のまま。
あわよくば明日にでも死ねたら幸せだな。







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