白線流しが描きたくて
1996年1月
残業で遅くなった私を母が駅まで自転車で迎えに来ていた。
当時私は名古屋に務めるOLで帰りが23時を超えることもしばしばだった。
自転車に二人乗りして帰る道、母がキャッキャと話していた。
「松本を舞台にしたドラマをしてたの。主人公の男の子がかっこいいの。中居くんよりかっこいい!」
母は長野県出身で、私は当時中居くんウォッチャーだったのだ。
(テレビでの言動を垣間見て、何かすごい子がいる…ってなってた)
翌週からそういえば…と見始めた私はドはまりし、
今でも「白線流し」と「野ブタ。をプロデュース」は私の中で二大金字塔。
信本敬子さんと木皿泉さんの作品は始まったら正座して見た。
どちらも寡作だし、信本さんの新作は今は叶わないけれど。
tverで配信していた「白線流し」
拙い落書きですが、保存させてください。
いきなり#4からですが……
慎ちゃんが渉にバスケットボールぶつけての
「かっこつけんなよ」
五人での天文台一泊旅行に
気合いれていろいろ下調べしてきた優介が
熱出しちゃっててうわごとで云う
「木星は太陽になれなかった惑星…」
園子と冬美
夏服で横たわる保健室。
渉が星座を掘った机がわちゃわちゃで移動しちゃって
でも戻ってたときの嬉しそうな園子。
好きな場面いっぱい…
そして
逆方向の電車でお互いを見つけた園子と渉が
電車を降りて走る寄る場面はやっぱり一番好き…
好きな場面をひたすら羅列しました。
昔、雑誌のテレビジョンに「テレビ井戸端会議」っていう
ミニ座談会コーナーがあって、
なんかいつもいいとこついてて、
楽しみにしてました。
「L×I×V×E」(信本さんだ…)とか
「それが答えだ」(酒井さん出てる…)とか
楽しそうに紹介してたな。
「白線流し」も冬美に共感…みたいなこと云ってたと思う。
冬美、慎ちゃんのこと好きだったのよね。
本編でも前半ではそんな描写あるよね。
私、銀英伝の舞台で馬渕さんのジェシカ見て、
冬美だ~ってなりましたわ。
白線流し、このあとシリーズ化されたのですが、
あまり入り込めなくて…
でも思うんですよ。
七人社会に出ていろんなことがあるんだけど、
致命的なことって起きないし、
誰かがいなくなることもないの。
きっと信本さんが七人のこと愛してて
物語の中でも悲しいこと起こらせたくなかったんじゃないかなって。
でも、渉が結婚したあと(籍はいれていなかった)
園子が犬の散歩をしていて
土手でうずくまって泣く場面で号泣してしまいました。
園子も泣くって思ってなかったと思うし、
私も泣くって思ってなかったのよ。
なんだか春。
猫の居場所が変わっていく。
明日から四月。
好きなドラマもかたっぱしから終わり、
tverの配信にかじりつく日々も終わり、
私の四月からのドラマ予約は現在
ちゅらさん再放送と大河ドラマだけ。
おじゃる丸は新シリーズ始まるかな。