星を食べる
夜になると、食べたくなるお菓子がある。
少し前はチョコレートだった。夜更かし前提で食べる、あの背徳感は何とも言えない。
それは今も変わらない。
が、現在夜になると『星』を食べたくなる。『星』といっても、夜は夜でも、夜の始まりに私が食べたくなるお菓子だ。しかも、銘柄指定だ。その商品名は、『キラふわグミ』。NOBELから発売されているそのグミは、コンビニでグミウォッチングしていた私のハートを鷲掴みした。
紫を基調としたピカピカ光るパッケージに、「シャリっとキラキラコーティング」された星形のグミが掲載されている。その可愛らしさに、そのグミを気が付けばお買い上げしていた。
実際中を開けると、キラキラ輝くビーズのようにコーティングされたお星様がそこにはあった。その佇まいは乙女心を非常にくすぐる。
味は、シャリシャリした食感と硬めのグミが絶妙。また、グレープの酸味も効いていて、その酸味ぶりも星を食べている気分を味わわせてくれる。それを感じながら、グミの一粒一粒を大切に食べている。
グミを食べていると、絵本の『ノンタンのスプーンたんたんたん』で、主人公のノンタンがお星様を食べているシーンを思い出す。
作中ノンタンはお星様を一度にいっぱい食べているが、お星様の色や味はこんな感じなのだろうか。それとも、星によって色や味は違うのだろうか。
そう考えながら、今夜も『星』を私は口にする。